━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2011            ☆   ☆                           ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜    ☆                         _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━  □■ 【お知らせ】〜川崎国際環境技術展2011 〜 ■□  ミダックでは、この度【川崎国際環境技術展2011】に出展致します。  会場では、遮熱効果により冷暖房機器のCO2排出量を削減し、また冬に  窓ガラスの結露を防ぐガラスコート商材【ガラクル】を展示致します。  開催期間中、法人様限定で【ガラクルお試しパック】の予約受付を行います。  数量に限りがございますのでぜひお立ち寄りください。  皆様のご来場をお待ちしております。  _____________  >>>>>> 展示会概要 <<<<<<   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  【開催日時】2011年2月16日(水)10:00〜17:00/17日(木)10:00〜17:00  【主催】川崎国際環境技術展実行委員会  【会場】とどろきアリーナ/神奈川県川崎市中原区等々力1-3  【入場料】無料 ***********************************    ◆◇ ミダック処理現場レポートA ◆◇                        【2011年1月13日発行】 新年明けましておめでとうございます。 私たち新入社員には働き始めて初の年越しとなりました。    年末の繁忙期を初体験し大変なこともありましたが、    それ以上に自分の身になったと感じます。    新年を迎え、気持ちも新たにし、仕事に励んでいきたいと思います。    さて前回のメルマガでは「ミダック処理現場レポート」と題し、    選別、破砕、混練を行っている豊橋事業所の紹介をしました。    今回は水処理を行っている本社事業所の取り組みや施設を紹介    していきたいと思います。        ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================    <CONTENTS>     【T.概要レポート】    【U.施設レポート】    【V.取り組みレポート】    【X.まとめ】 ===================================    【T.概要レポート】    みだ子  :こんにちは。前回に引き続きのミダック処理現場          レポートを担当させて頂くレポーターのみだ子です。          今回は第2弾として本社事業所をレポート致します。    〜本社事業所〜    みだ子  :こんにちは、今日はよろしくお願いします。    責任者  :こちらこそよろしくお願いします。                     みだ子  :まずは現場に行く前に事業所の概要について教えていた          だきたいと思います。この本社事業所ではどのような          廃棄物がどのように処理されているのでしょうか?    責任者  :本社事業所では水処理を行っています。そのため、          主に廃液を取り扱っています。                    本社事業所での水処理の簡単な流れを説明しますと、          [保管]@ 搬入された廃液を普通産業廃棄物と特別管理            ↓ 産業廃棄物に分けます。             A pHや含有物質によって定められた保管貯槽で            ↓ 保管します。          [処理]B 処理槽で薬剤処理を行い処理水と汚泥に              ↓ 分離します。             C 処理水は生物処理を行い、下水道へと放流し、               汚泥は2次処理先へ搬出します。             以上のような流れで処理を行っています。               0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0      薬剤処理、生物処理の内容については過去のメルマガで紹介して    いるため今回は割愛させていただきます。    詳しい内容については以下をご参照ください。    2008年03月 水処理フロー    http://www.midac.co.jp/jp/mllist/backno/200803.txt 0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0              みだ子  :廃液の性状によって保管場所が決められており、          処理も様々なものがあるのですね。では次に取得して          いる廃棄物の許可について教えていただけますか?    責任者  :受け入れている廃棄物の品目として、普通産業廃棄物          では廃酸、廃アルカリ、廃油、汚泥の許可を、特別          管理産業廃棄物では特定有害廃酸、特定有害廃アルカリ、          特定有害汚泥、腐食性廃酸、腐食性廃アルカリ、引火性          廃油の許可をそれぞれ取得しています。              処理方法に関しては油水分離、凝集沈殿、中和、          機械脱水、活性汚泥、天日乾燥の許可を取得しています。    みだ子  :本社事業所では水処理に関して幅広く許可を取得して          いるのですね。          それでは概要がわかったところで実際に処理現場に          行ってみたいと思います。                   ***********************************    【U.施設レポート】    〜処理現場にて〜          みだ子  :私がイメージしていた水処理場といえば、いくつもの          配管が処理場内に配置されており、タンクからタンク          へと配管を伝わっているといったものでした。実際に          処理現場に来て思ったのですが、そのイメージとは          少し異なりますね。    責任者  :ははは。本社事業所では廃液はタンクというよりも          地下の貯槽に保管されていますからね。あなたの          足元にも貯槽があるのですよ。    みだ子  :そのため事業所全体がすっきりして見えるのですね。          では廃液を保管する際に、今後の処理を見越して          何かしていることはありますか?    責任者  :保管時にしている作業は2つあります。          1つは、搬入された廃液をこの保管貯槽に入れる前に          搬入サンプルを採取して、その廃液の性状やpHなどを          チェックしています。          もう1つは、採取した廃液の少量を用いて処理の          テストを行い、安全に処理が行えるかを確認しています。          それらの結果を参考にして、使う薬品の種類や量を          決定していくわけです。          また、弊社では分析室を設置しており、営業時にお客様          からお預かりした営業サンプルの有害物質の含有量を          事前分析して、その分析結果も処理方法決定の参考に          しています。    みだ子  :ただ保管するだけではなく、安全でかつ最適な処理を          行うための段取りをとっているのですね。            それでは次に処理について見ていきましょう。    責任者  :こちらが廃液の処理槽です。処理槽には普通産業廃棄物          用と、特別管理産業廃棄物用の2種類があります。    みだ子  :保管貯槽が別々なため、処理槽も廃液によって別になって          いるのですね。廃液を扱う上でこれらの処理槽には          特徴はありますか?    責任者  :本社事業所で処理している廃液には酸、アルカリが多い          ですからね。普通のタンクでは廃液による腐食が原因で、          タンクが破損し廃液の漏洩を引き起こす恐れがあります。          そのため全ての処理槽には耐腐食性のあるFRP(繊維強化          プラスチック)という物質を塗布してあります。    みだ子  :そのFRPは1回塗布すればいつまでも使えるのですか?    責任者  :いつまでもFRPの材質が安定しているわけではないので          定期的に塗布しなければなりません。点検を行い          問題があれば、事故を未然に防ぐためFRPを再塗布          しています。    みだ子  :安全に処理するためには処理槽の管理にも注意して          いかなければなりませんね。では処理された廃液は          どうなるんですか?    責任者  :T章でも説明しましたが、処理された廃液は脱水機に          よって汚泥と処理水にわけられます。汚泥の処分に          ついては外部委託業者へ搬出しており、最終の処理水は          下水道へ放流しています。下水放流している処理水に          ついては放流前に毎日サンプルを採取し、分析を          行っています。        みだ子  :河川ではなく、下水へ放流しているのですね。          なぜ毎日サンプルの分析を行っているのでしょうか?    責任者  :分析項目によっては毎日測定することが、下水道に          関する法律や条令で定められているためです。          毎日行っている分析の中で、万が一結果に異常が発見          された場合は、再度処理を行い、下水道放流基準が          遵守されていることを確認した後に下水道へ放流して          います。    みだ子  :そのために下水放流前の処理水を毎日分析して          モニタリングしているんですね。          それではここからは事務所でお話を聞いていきたいと          思います。      ***********************************    【V.取り組みレポート】    〜事務所内にて〜    みだ子  :ではこれまでに教えていただいた取り組み以外に、          本社事業所で取り組んでいることについて          教えていただきたいと思います。          先ほど処理施設を案内されているときに気付いた          のですが、あまり臭いが気になりませんでしたね。          廃液の処理ということで廃液の臭いがするのかなと          思っていたのですが。              責任者  :いいところに気付きましたね。悪臭対策については          施設見学会等でよく質問をいただいております。          本社事業所ではランニングコストが低く防臭効果のある オゾン脱臭装置を取り入れています。          そのためあまり臭いがしなかったのですよ。       みだ子  :悪臭に対しては脱臭装置で対策をしているのですね。                    次の質問です。          私は今回水処理の仕組みや施設を見て、初めて生物処理を          知りました。微生物を使って処理しているということ          ですが、その微生物に対して特別なことはしていますか?    責任者  :生物処理をしている微生物に大きな負担をかけず、元気に          活躍できるように、生物処理槽に入る廃液の流量を          調整しています。微生物も生きていますので、負担が          大きいと死んでしまうのです。    みだ子  :微生物が適切に機能できるように、投入する処理液の          量にも気を配っているのですね。                    では次に事故等が発生した場合についてお聞きしたいと          思います。          保管貯槽が地下にあるということでしたが、雨などに          よって地上にあふれてしまう危険があるかと思います。          そのような漏洩時の対策はありますか?       責任者  :本社事業所には側溝が整備されており、天候等の影響で          漏洩してしまった廃液は雨水とともに別の貯槽へと流れる          構造になっています。    みだ子  :漏洩を未然に防ぐ構造になっているのですね。          漏洩以外にも緊急時の対策はあるのですか?             責任者  :中和剤を薬品庫に常時保管してあります。これは、          万が一の漏洩事故の際に、廃液等を中和するためです。        みだ子  :備えあれば憂いなしということですね。では、最後に          施設の管理としてはどのようになっていますか?               責任者  :槽内の点検については毎日行っています。さらに、          年に1回搬入を停止し、全ての処理槽や保管貯槽の          廃液を無くしてから、槽内に従業員が直接入って          点検を行っています。    みだ子  :施設管理も大丈夫ですね。本社事業所のことがよくわかり          ました。本日はお忙しい中、ありがとうございました。       責任者  :いえいえ、聞きたいことがあればまた見学にいらして          ください。ありがとうございました。            ***********************************    【W.まとめ】    みだ子  :今回は本社事業所の取り組みについてお伝え          いたしました。          廃棄物処理は安全に、安定にということが大切だと          思います。そのため処理現場ではさまざまな取り組みが          されています。今回私が質問したことだけではなく          他にも気になる部分があると思います。          そのときは私のようになんでも聞いていただければと          思います。          先月号でもお伝えしましたが不適正処理に巻き込ま          れないために、廃棄物の委託先のことを知ることは          とても大切なことなのです。機会がございましたら          ぜひ施設見学に参加してくださいね。          それでは読者のみなさん、またお会いしましょう。       ***********************************    ■□編集後記■□    今回のみだコロジーはいかがでしたか?        みだ子としてレポートするにあたって、改めて本社事業所の施設や    処理方法を勉強しました。その結果、今までとは違う見方で本社    事業所を見ることができました。    もし読者の皆さまが本社事業所の施設見学会にいらっしゃる機会が    ありましたら、このメルマガ作成の経験を活かしてわかりやすい    説明をしたいと思います。        次回は2月10日発行予定、 みだコロジー「ミダック処理現場レポートB」についてです。           ♪♪ お楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*   ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。    ご意見、ご質問もお待ちしております!    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