―━― mail magagine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━      ┏━━━━━━━━○      ┃ みだコロジー ┃      ☆━━━━━━━━┛            ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎            ┃ 〜みんなの環で、地球をきれいに〜 ┃            ┗━━━━━━━━━━━━○━━━━━┛ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―  □■ 第3号 ■□                     【 2006年9月発行 】   夏も終わり少しずつ秋の訪れを実感する中で、今年の夏はいろんな意味で   熱かったと思いますが、皆様はいかがだったでしょうか?   特に私の中では甲子園が熱かったと思います。私は普段、朝のニュースで   結果を見る程度であったのですが、今年はたまたまチャンネルを替えて   みると決勝戦が行われており見ているうちにテレビに釘付けになりました。   早稲田実業対駒大苫小牧の試合は決勝戦にふさわしい手に汗握る展開…。   両校の「優勝するんだ」という熱き思いのぶつかり合いに彼らからパワー   を貰ったような気がします。   この貰ったパワーを今後メールマガジンに活かし、より良いものを皆様に   提供していきたいと思っております。   それでは御覧ください。   ※本メールは送信専用のアドレスとなっております。    ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 ========================================================================    ◆INDEX         T.  資源の気持ち    〜 楽器編 〜         U.  特集        〜 LCAってなぁに?? 〜         V.  みだ子のつぶやき  〜 現場の収集運搬長編 〜 =======================================================================          I. 資源の気持ち 〜楽器編〜     + +        ____________________+ ● +___ 〜〜〜〜〜〜〜/                     + +       ☆音楽の街 静岡県浜松市☆      音楽を耳にしない日。   そんな日ってほとんどないですよね♪   テレビやラジオ、店頭や街並みを歩いていても   音楽が溢れ、楽しい時はそれを倍に、つらい時はそれを半分にしてくれる   魔法みたいなもの。      NO MUSIC! NO LIFE! まさに音楽なしでは生きられません。      ミダックの本社がある、ここ浜松は音楽の街として有名です。   世界にも名立たる楽器メーカーがこの浜松に工場を構え   楽器という音楽の基を作り出しています!    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     音楽を作り出す楽器。楽器ってどう扱われているの?        ・ 楽器を作る際、何に気をつけているの?     ・ 使い終わった楽器はどうなるの?   今回はピアノを対象に材料の段階から生産工程、さらに使用された後まで   の一連の流れを、LCAなどの多角的な観点から検証してみたいと思います。    ※LCAについては「特集」にて掲載していますのでご参照下さい※  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   *資源採取*     |       |   ●ピアノなどの楽器の多くはスプルースというマツ科や     |    ブナの集成材が使用されています。     |           |         〜クリーンでグリーン☆〜     |     |    貴重な森林資源を使用するには現在「グリーン調達」     |    という考え方が広まりつつあるんです。     |    この考え方を木材に当てはめると、保全価値が高くそれを     |    脅かすような木材調達や、野生動物を脅かすような資源調     |    達をしないということです。          ↓   * 運 搬 *     |     |   ●原料の多くにはアラスカや東南アジアの生産率の高い樹木     |    が使われています。日本は島国ですからこの樹木の運送     |    方法の99.7%が海運です。     |     |         〜トラックvs大型タンカー〜     |     |    大型タンカーでの海運は非常にエネルギー効率のよい運送     |    方法と考えられています。1tの物を1km運ぶのに必要なエネ     |    ルギーに換算すると、トラックは大型タンカーに比べ約550     |    倍のエネルギーを使用しています。     ↓   * 加 工 *        |      |   ●運ばれた木材を加工し、徐々にピアノが完成していきます。     |     |         〜LCAで30%減!??〜     |     |    たとえばピアノをLCAに当てはめ、生産工程ごとに排出される     |    環境負荷物質をCO2換算すると、生産工で排出されるCO2排出     |    量は全体の30%といわれています。     |    今多くの会社が生産工程を見直して塗料や接着剤の使用量を     |    減らす努力をしております。実際にこの手法によって塗料の     |    使用量が30%減ったという実績があります。     ↓       * 製品化 *         |      |   ●ついに完成しました。ピカピカのピアノのできあがりです♪     |     |         〜ローズな指令〜     |     |    ここでひとつ小話を。最近までピアノの鍵盤錘には鉛が使     |    われていました。しかし鉛は危険物質として認識され始め、     |    EU加盟国では鉛を含む電気・電子製品を撤廃する動きがあ     |    ります(ローズ指令)。この動きを受けピアノの鍵盤錘も鉛     |    から鉄に変更されようとしています。     ↓ * 消 費 *         ●消費って要するに演奏ですよね。                   僕らの耳に届いてくる音楽。それを生み出す楽器、ピアノ。         家庭やコンサート、プロから子供までいろんな人に演奏され         楽しまれていますよね!  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   さて、いつまでもキレイな音色を奏でるピアノですが、   いずれ廃棄される時がくるでしょう。   でも、ピアノの廃棄って?まだ弾けるのに大型ゴミになるなんて   もったいない…MotTaiNai!!      ここからはピアノのリサイクルについてご紹介します。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   * 回 収 *     |     |   ●ピアノメーカーでは、ピアノの買取を行っております。     |    処分されるときにはぜひメーカーへお問い合わせを!     ↓       * 修 理 *         |      |   ●消耗された部品を取り替え、新しいピアノとして生まれ     |    変わります。回収したピアノのリサイクル率は98%にも     |    及んでいます!     ↓   * 販 売 *     |     |   ●生まれ変わったピアノは、また市場にて売買されます。     |     |    中国では、現地中国産の新品ピアノよりも、日本のあるピ     |    アノメーカーの中古ピアノのほうが高い値段で売られてい     |    るというデータがあります!     ↓   * 消 費 *         ●そしてまた皆様の家庭でキレイな音色を奏でます♪          どうでしたでしょう?ピアノを取り巻く環境。          少しは身近に感じていただけましたでしょうか?          資源として採取された木材がピアノとなり、それが音楽を          奏で、そして古くなったピアノはリペアされ、リサイクル          させれていく…。ピアノを弾いたり聴いたりすることはあ          るけれど、ピアノの一生って、意識したことはないんじゃ          ないでしょうか?  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   必要不可欠で限りある資源。資源採取から製造・処分までをマクロな視点   でサポートすることで、一つの資源から派生する「無駄」を省いていける   のかもしれませんね。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ※補足説明※   ● RoHS(ローズ)指令 ●   Restriction of the use of the certain Hazardous Substances in   electrical and electronic equipment の略。   日本語では「電気・電子機器における特定有害物質の使用制限」と訳され   「ローズ指令」と呼ばれることが多いです。   この規制に基づき、2006年7月1日以降は、EU加盟国内において、     @鉛     A水銀     Bカドミウム     C六価クロム     Dポリ臭化ビフェニル     Eポリ臭化ジフェニルエーテル   を、電気・電子機器に原則使用することができません。   (ただし、材料に含まれる上記6物質が最大許容濃度以下であれば、非含   有とみなされます。)    ――――――――――――――――――――――――――――――――....☆   日本はEUに加盟していないと言っても、欧州で販売している日本製品は多   いので、製品中の上記物質を規定数値まで減らす必要があります。   また現在RoHS指令で対象となっていない製品も、将来的に厳しくなるで   あろう環境基準への対応を余儀なくされることになるでしょう。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   自社製品の運搬・製造工程から見直すこと(LCA)で、排出される   環境負荷物質を減らし、さらに有害物質を減らすこと(RoHS指令)で   環境に優しい製品を製造・販売できる企業になることができるでしょう。 ========================================================================           U.特集 〜LCAってなぁに??〜    + +        ____________________+ ● +___ 〜〜〜〜〜〜〜/                     + +       環境問題が大きく取り上げられるようになって、環境に配慮した製品、   環境情報の開示が企業に求められるようになってきたの。   そこで、環境への影響を判断・評価しようとする動きが出始めたわ。   それが、“LCA”という考え方なの。   さて、LCA(Life Cycle Assessment)とは?何??      <図参照>            図を御覧になりたい方はコチラ↓↓        http://www.midac.co.jp/jp/mllist/gazou/200609.pdf    □■環境へのやさしさを計る物差し■□ と呼ばれているわ。   物差しの目盛には    □■ゆりかごから墓場まで■□ があり、   原材料の 採取→製造→輸送→使用→廃棄   全てのライフサイクルを通しての環境への負荷を評価する方法なの。   もっと分かり易く見てみよう☆   まず始めに、何を評価するのか調査する範囲を設定するの。  <図中@>   今回は釘を例にあげて考えてみたわ。      ≪ 釘のライフサイクルは・・・ ≫     ――――――――――――――――――――          鉄鉱石を掘り出す             ↓         鉄鉱石を製鉄所に運ぶ             ↓         鉄鉱石を鉄に精錬する             ↓         鉄の塊を工場に運ぶ             ↓         工場で釘に加工する             ↓         釘をお客に配達する             ↓         釘を木材に打ち付ける             ↓          鉄くずとして廃棄     ――――――――――――――――――――   という流れになるわね。   次に、その中での環境影響となるものを上げていくよ。    ≪ ライフサイクル ≫    ≪ 環境への影響 ≫  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     鉄鉱石を掘り出す     掘り出すためにエネルギー消費       ↓            ・ 鉱山周辺の環境が○○%悪化       ↓    鉄鉱石を製鉄所に運ぶ    運搬のためにエネルギー消費       ↓            ・ CO2排出       ↓    鉄鉱石を鉄に精錬する    精錬のために石炭消費       :            ・ CO2排出       :            ・ 騒音発生     (省 略)       ↓     鉄くずとして廃棄     最終処分場の容量減少                    ・ 環境が○○%悪化  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   というように、プロセスそれぞれの環境影響を分析していきます。   (=インベントリ分析)                   <図中A>   その後、分析したものを項目ごとに集計し、算出するの。     ・ CO2排出     ・ 騒音発生     ・ ○○と××の環境悪化   そして環境への影響を評価・判断するのよ。       <図中B、C>   でも、その解釈はまだ統一されたものがないから、決定されるのを待って   いる状態なの。   分析まではソフトで行なえるけど、最終的な判断・評価はヒトの主観が   入ってしまうからね。   釘の評価するときは、   CO2排出を重視するか? 環境悪化を重視するのか?   によって判断が変わってきてしまうんだよね・・・   LCAにもまだまだ限界があるみたい。   *でも実際にどんなところで使われていたのかしら?*   初めてLCAが使われたのは、1969年コカ・コーラ容器に関する研究だったの。   リターナブル(再利用)ビンと使い捨て缶では、どちらが環境に影響を及ぼさ   ないのか比較検討を行ったの。   この時は、缶が道路に大量に捨てられたことが問題になったことから、ビン   の方が環境負荷が少ないという評価になったと聞いているわ。   LCAは、製品の比較検討に使われ始めたのね。すごく素敵な方法よね。   これは、時代に見合った、環境負荷の少ない製品が流通するということよ。  ――――――――――――――――――――――――――――――――....☆   製造業だけじゃなくて、ミダックのような産業廃棄物処理業も環境に優しく   しなくちゃいけないわ。このLCAの考え方を使って、例えば“処分場”を   評価することはできないかしら??   処分場には、たくさんの廃棄物が混ざってくるでしょ。     プラスチック・ビン・缶・紙・木・・・   もし処分場の環境負荷をLCAを使って評価しようとするとなると、   その一つ一つの廃棄物に対して環境影響を判断しなければならないの。   製品の原材料の 採取→製造→輸送→使用→廃棄 全てにおいて・・・。   処分場に入ってきたときの相互作用だって考えられる。   そう簡単には評価できないみたい・・・   処理施設の影響評価を行なって改善していきたいけど、LCAはまだまだ開発   段階の考え中なの。   でもさ、最終処分場の跡地って何になるか知ってる?   公園やスポーツ競技場になることが多いんだって。   □■最終処分場の時はみんな近づかないけど     埋め立てた後は、みんなが集まる土地になるんだね■□   環境に留意した処分場運営も行なえたらいいね。 ========================================================================      V.みだ子のつぶやき 〜現場の収集運搬長編〜  + +        ____________________+ ● +___ 〜〜〜〜〜〜〜/                     + +       ミダックと縁があって収集運搬の仕事を始めて、はや15年。   毎日早朝から現場の廃棄物の収集運搬に励む日々なの。   辛い事は度々あるけれど、   後にも先にも、強烈な思い出となっているのは、   あの、「アサリの回収業務」だよなぁ。      それはそれは10年も前の出来事・・・   浜松といえば、浜名湖。アサリの養殖が盛んなの。それに伴い   アサリの廃棄がたくさん出ており、その回収業務を行っていたよ。   コンテナ車いっぱいになるまで、手積みで荷台まで運んでいたの。   袋いっぱいの水分たっぷりのアサリ達、、そんな重量感たっぷりの袋だけど   抱えて運ぶこともできず、人間クレーンのごとく運ぶの。     うまく運ばないと、アサリの汁まみれになっちゃうもの。その汁が一滴   ついただけで、そのニオイが離れなかったわ。   生ものが腐る時のこと、皆さん、想像つきますか?!     防塵マスクにモンダミンをふりかけて挑んでいたよ。   それでも鼻につく、強烈なニオイ。   周囲には蠢く生き物たちがいたとかいなかったとか?!   週二回、毎月この作業を、こなしたの。   今では、防臭や作業効率を上げるよう改善されているけどね。   あの当時は壮絶だったよ。   その経験のおかげか、今では夏のカンカンデリで汗だくになっても、台風の   中の作業であろうとも、ちょっとやそっとではヘコタレナクなったものよ。   何事も、責任を持ってこなすこと。その経験が今の自分の糧となってる!!  ――――――――――――――――――――――――――――――――....☆   そんな壮絶な業務を経ても、ミダックの収集運搬を続けられている   秘訣は何なのでしょう?  『そうだなぁ、自分にあった会社であるからだろうな。』   そう、笑顔で語ってくださいました。   みだ子さんが入社した当時は、社名も異なり、     「小島清掃」   という小さな清掃会社でした。周囲からは「ゴミ屋」と呼ばれていたもの。   しかし時は流れ、『環境』を強く意識する時代となり、社名も変わり、   ミダックの業務範囲も事業規模も多岐に渡っております。   会社の体質も変わってきているといいます。  『今では「浜松のミダック」の名が通り、どんどんビッグになっていくよ。』   くれぐれも、病気や事故には気を付けて、世の中をきれいにするお仕事を   続けて下さいね☆ ========================================================================  □■ 編集後記 ■□   私の今年の夏は、走り回る小学生やのんびり時を過ごす学生の皆さんを横目   に出社する日々でした。浜松の暑さの下初めての社会人の夏が過ぎました。   外に目をやれば、水はキラキラと流れ、花々が咲き誇り、太陽が輝き、   植物がその恵みを得てすくすく育つ季節を経て、実りの季節となります。   普段は社内業務が中心ですが、外に出る度そんな季節の移ろいを感じます。   そんな太陽の下で元気に育つ季節の野菜たちを、弊社の『もぎたて市場』   で販売しております。皆様ご存知でしょうか。   食品廃棄物を液肥にし、液肥を使って自社畑・契約農家さんにて栽培、   そしてこのアンテナショップである『もぎたて市場』にて販売しています。   浜松にお越しの際は、ぜひお立ち寄りを☆   もぎたての野菜たちの甘味と旨味をぜひ実感して下さい。   下記ミダックグループHPより、アグリ事業のご案内と、もぎたて市場情報   (メルマガ)の配信登録を致しておりますよ↓↓     http://www.midac.co.jp/jp/kankyou/aguri/index.html   来月号のメルマガ記事でも、アグリ事業の紹介を予定しておりますので、   そちらもお楽しみに!   最後まで読んで頂きありがとうございます。   今後とも皆様が楽しめるよう励んでいきますので、宜しくお願い致します。   次回の発行は10月19日(木)の予定です。どうぞお楽しみに☆ =========================================================================  ◆ミダックは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえの   ない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造集団   としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追及して   まいります。   株式会社ミダック   静岡県浜松市有玉南町2163番地   TEL:053-471-9361  FAX:053-471-9373   http://www.midac.co.jp/ :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:.  ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。  ◆ご意見、ご質問もお待ちしております! ⇒ melmag@midac.jp  ★メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。 :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:.