━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2007           ☆   ☆                       ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜   ☆                     _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   ≪ 9月号 【最終処分場】 ≫                        【2007年10月11日発行分】    メルマガを御覧の皆様、こんにちは!    10月に入り、過ごしやすい季節になりました♪    食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・色々ありますが皆様はどのように    お過ごしでしょうか?    さてさて、今月のテーマは≪最終処分場≫です☆★    8月号や9月号では中間処理場やマニフェストなどをテーマとして、    廃棄物が発生してから運ばれていくまでをお送りしてまいりました。    それじゃあ最終的に廃棄物ってどうなるの???    ということで、今回は廃棄物の最終地点である「最終処分場」について    お話させていただきます!    最終処分ってゴミを埋め立ててるだけじゃないの?    いまさら説明する必要あるの?    そんな皆様の疑問にお答えします♪   ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 =======================================================================  ☆ 今月のMENU ☆     T. 〜 最終処分場って? 〜     U. 〜 最終処分場の3つの分類 〜     V. 〜 最終処分場の必要性 〜     W. 〜 最終処分場のこれから  〜     ◇◆   編集後記    ◆◇ =======================================================================     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  T. 〜 最終処分場って? 〜    ☆     \___________________/   【最終処分場】という言葉、耳にしたことがある方がほとんどかと思いますが、   改めて、廃棄物の処理という観点から確認したいと思います。   廃棄物の適正処理には「中間処理」と「最終処分」という形態があり、   それぞれ下記のような処理のことを言います。   「中間処理」=選別・破砕・焼却…etc          廃棄物の中から再利用可能なものを生み出し、最終処分に          回す分を減らす工程を指します。   「最終処分」=いわゆる埋め立てのことを指します。    ○●つまり、【最終処分場】とは埋立地のことを表します!●○     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  U.〜 最終処分場の3つの分類 〜    ☆     \_____________________/   さて、埋立地と一言で言っても、最終処分場には3つの種類があるのです。   @「安定型」…性質の安定した、腐らず有害物質が溶け出さない品目を          埋め立てることができます。          (例:がれき類、金属くず、廃プラスチック類etc...)   A「管理型」…性質の安定していない品目を埋め立てることができます。          管理型処分場には、地下水汚染防止のための遮水工を設け、          内部に溜まった水を浄化して放流するなどの処置が必要です。          (例:燃え殻、紙くず、木くず、動物のふん尿)          ※安定していない品目とは、埋め立て後、雨などが降った場合、           有害物質が溶け出して地下水や公共の水域を汚染してしまう           ような廃棄物のことです。   B「遮断型」…@にもAにも埋め立てることのできない有害な廃棄物を          受け入れています。3種類のうちでは最も厳重な構造を持つ          最終処分場です。          雨水を遮断するため屋根で覆われており、廃棄物を埋め立てる 周囲は鉄筋コンクリートで外から完全に遮断されています。    ※日本の最終処分場の約62%(施設数比)が安定型処分場です。       (管理型は約37%、遮断型は1%強しかありません!)     ○●このように最終処分場は、埋め立てる廃棄物の性質に対応して●○     ○●    3つに分類されているのですね!!        ●○     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  V.〜 「最終処分場」の必要性 〜    ☆     \_____________________/   「最終処分場」とはその名のとおり、ゴミの最後の受け皿です。   しかし!!ただゴミを埋め立てているだけではありません。   ときには危険な物質から人々を守る役割を果たしているのです。   例えば、「特定有害廃石綿」という言葉はご存知でしょうか?   人体に悪影響を及ぼすとして問題となった、いわゆる【アスベスト】のことです。   実は、アスベストの処分は埋め立てがほとんどなのです!   〜*〜アスベストについて〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜    アスベストは軟らかく、耐熱・対磨耗性にすぐれているため、    建築材などに広く利用されていました。    しかし、発がん性であることが指摘され、アスベストの除去工事が各地で    行われました。   〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜   ↓↓アスベストについて昨年度のメルマガでも取り上げております↓↓   (http://www.midac.co.jp/jp/mllist/backno/200612_part.txt)           ↑↑参考に御覧ください↑↑   ちなみに・・・   ミダックでも、最終処分場を所有しています!!   前述で述べたアスベストを、静岡県内で唯一埋め立て処分することができる   自慢の処分場です♪    ○● このように、人々を危険な物質から守る為にも、●○    ○● 最終処分場は必要不可欠なんですね!!    ●○   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  W. 〜 「最終処分場」のこれから 〜   ☆     \______________________/   以上のことから、「最終処分場」が必要不可欠であることがわかりますよね。   しかし!その残存容量はあとわずかとなってきているのが現状なのです!!   ≫≫そこで重要なのが、「廃棄物の減容化」と「リサイクル」です!≪≪   「最終処分場」をできるだけ長く保つ為に、廃棄物をいかに減容・リサイクル   していくか考えていく必要があるということです。   ただし、減容化やリサイクルの費用を考えると、直接埋め立ててしまうほうが   安く済むこともあり、処理方法の選択は悩みどころだと思います。   ですが前述した通り、有害な廃棄物や埋立てせざるをえない廃棄物   を処分する為に、最終処分場を維持していかなければなりません!   廃棄物を出す時には、廃棄物の最終地点まで意識していかなければ   いけないということです。   ○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●    リサイクルする努力をした上で、廃棄物となったものをできるだけ減容化し、    限りある最終処分場を有効的に活用していく必要があるのですね!   ○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○● ========================================================================   ◇◆ 編集後記 ◆◇    今回は「最終処分場」をテーマにお送りしましたが、いかがでしたか?    最終処分場もゴミを食べすぎれば、おなかいっぱいになるんですね。    私も食欲の秋で、おなかいっぱいです☆    秋ってさつまいもに栗にさんまにおいしいものがたくさんありますよね♪    「マロン」とか「パンプキン」という言葉に弱いんです・・・    ・・・でついつい食べ過ぎてしまうんですよね・・・    とはいえ、限りある最終処分場の為にゴミの減量を図るのを見習って、    私も減量を図りたいと・・思います・・!!    皆さんも食べ過ぎに注意しながら、秋を楽しんでくださいね☆★    ☆次回予告☆     誰もが知ってる日本一のあの○○○が登場します!!どうぞお楽しみに♪ ―━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━        ┏━━━━━━━━━━━━━━○       ┃  プチ★みだコロジー   ┃       ☆━━━━━━━━━━━━━━┛ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―  □■ 第3号 □■                        【2007年10月25日発行】   10月に入り、肌寒さを感じる日が多くなってきました。   あの猛烈な暑さだった夏が懐かしく感じます。   皆様はそんな今年の夏をどのように過ごされましたか?   私は☆富士登山☆に挑戦をしました!   ご存知でしょうか?   富士山は世界文化遺産登録を目指し、   2007年1月、世界遺産の暫定リスト入りしたのです。   しかし富士山には以前「世界自然遺産」登録を目指して、   挫折した経験があります。   なぜでしょうか?   それは、富士山の「ごみ」や「し尿」が問題となったため・・   今回はそんな、富士山のゴミ問題に目をむけてみました。 ======================================================================   <CONTENTS>   1.不法投棄   2.観光地としてのゴミ問題   3.山小屋のゴミ問題   4.富士山のゴミ対策 ======================================================================   1.不法投棄   深い森の代名詞、富士山北西麓に広がる「青木ヶ原樹海」。   どれくらい広いかと言うと、山の手線圏内に匹敵するほどの面積が   あります。   このように広大で、かつ同じような景色が続く富士山周辺の森林は監視が   しにくく、不法投棄をする業者や心ない人が後をたちません・・   ここ数年の富士山周辺への不法投棄件数を見てみると 平成14年       20件    平成15年       11件    平成16年        9件    平成17年       13件      となっています!   (静岡県廃棄物適正処理推進事業HP ; http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-040/jigyo/tekiseishori.htm    及び 静岡県環境白書より)   幸いにも増加傾向は無いようですが、まだまだ不法投棄が   あるという事がわかりますね。         !!富士山はごみ箱ではありません!! *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   2.観光地としてのゴミ問題   不法投棄のように明らかな悪意はありませんが、   問題となっていることがあります。   それは“観光客によるゴミ”の問題です。   観光や登山に訪れる人が、ゴミを捨てたり、   うっかり忘れてきてしまったりします。   ちなみに、昨年度は   富士山の五合目以上に、観光客一人当たり約2グラム!   のゴミを捨てた計算となっています。   ささいな量と感じるかも知れませんが、   年間300万の人が訪れると言われている富士山では、   ごみの総量は7.29トン!※にものぼったのです。   (※静岡県環境白書より「富士山五合目以上のごみ収集量」)   最近では5合目付近の登山道における渋滞車両からの吸殻や   空き缶の投げ捨ても問題になっています。   何度も言うようですが、   !!富士山はごみ箱ではありません!! *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   3.山小屋のゴミ問題   登山者の休憩所となる山小屋。   標高高く、人里から離れた場所にあるがゆえのゴミ問題があります。   以前は山小屋から出るゴミの内、自然による分解が不可能なビン・缶・   プラスチック類は麓まで運んで処理をし、   それ以外の自然に分解される生ゴミ等は焼却・埋立てをする事で   処理をしてきました。   しかし・・・・   観光客増加による自然浄化能力以上のゴミの発生、   焼却によるダイオキシン問題等が注目され、2003年からは   山小屋から出たゴミは全て麓に下ろして処理をすることになりました。   7合目以上はブルドーザーを使ってゴミを運んでいます。   運搬を含めゴミの処分費用は山小屋経営者が負担することになっています。   山小屋の経営者にとって、この負担は頭痛の種でもあります。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   4.富士山のゴミ対策   さて、富士山をクリーンにするため、どんなことができるでしょうか?   【不法投棄対策】   <ゴミマップ作成>   ゴミマップとは、カメラ付き携帯とGPSにより不法投棄場所の   正確な位置を把握し、それをWEB上で地図に示すというものです。   これによって、不法投棄場所や現状の把握そして効率的なゴミの回収が   できるようになっています。   また、WEBで示すことにより不法投棄が確認されている事を知らせて   警告を与える予防効果も期待できます。  【観光地としてのゴミ問題・山小屋のゴミ問題対策】   <自分のゴミは自分で持ち帰る 〜マッキンリー山〜>   観光に訪れる人がゴミを持ち帰れば、富士山にゴミはなくなります。   しかし実際にはなかなか難しいもの・・・   そこでちょっと、海外での登山時ゴミ対策について見てみましょう!   =アラスカにあるマッキンリー山ではこのような取組みが行われてます=   ☆レクチャー    登山前に1時間のレクチャーを受けることが義務となっています。    そこでは、自分の“排泄物”さえも持ち帰るよう厳しく言われるとか。    実際に、支給されるビニル袋で自分の排泄物を回収し下山することが    義務化されています。    というのも、氷河に覆われるマッキンリーではバクテリアが存在しない    ため、排泄物が分解されないのです。    富士山ではある程度分解されるとは言え、見習うべき態度ですよね。   ☆罰則制度    マッキンリーでは徹底したパトロールが行われており、    ゴミを捨てれば厳しい罰則が課せられるます。   ☆入山料    富士山では登山に対して特別お金を支払う必要はないですが、    マッキンリーでは、登るためには入山料が必要となります。    そして、集められたお金は環境調査やレンジャー等の人件費、    ゴミの回収費にあてられます。             ●○●○●○●○●   マッキンリーではゴミに関する決まり、そして維持するための費用調達の   仕組みまでがしっかりしているんですね。    さすがに“排泄物まで持ち帰る”ことは難しいかもしれませんが、   このような仕組みは見習いたいところです。   日本が誇る富士山が、世界遺産にするためには私たち一人一人の協力が   必要ということですね☆☆ =======================================================================   プチ☆みだコロジー10月号いかがでしたか?   ミダックでは、去る7月に有志社員がボランティアで、   富士山クリーンアップ活動を行いました。   富士山道・山頂ではタバコの吸殻や空き缶、ペットボトルなど、   富士山清掃ボランティアでは不法投棄された古家電や古タイヤ空き缶などを   回収し、富士山美化のために貢献できたと思います。   ところで、みなさんは富士登山をしたことありますか?   5合目まで乗せてくれたタクシー運転手の方は   「富士山に1度も登らないのは馬鹿。富士山に2度も登るのはもっと馬鹿。」   なんておっしゃっていましたが・・・   私は是非もう一度登ってみたいです。   その時には「もっとゴミのない富士山に会えるといいな」と願いつつ☆☆ :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。  ◆ミダックは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえの   ない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造集団   としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追及して   まいります。   株式会社ミダック   静岡県浜松市東区有玉南町2163番地   TEL:053-471-9361  FAX:053-471-9373   http://www.midac.co.jp/ :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。:**:.。