━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2009            ☆   ☆                           ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜    ☆                         _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    ◆◇ 選別・混練処理 ◆◇                        【2009年2月12日発行】    読者の皆様、こんにちは!    まだまだ寒さ厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?    私はお正月気分もスッカリ抜けて、    今では完全に仕事モードになりました。    世間は不況のあおりを受け、暗いニュースが続いておりますが、    私共ミダックグループは、そんな今年の世界的不況を    吹き飛ばしていきたいと思っております。    さて、廃棄物処理業者であるミダックグループには、    様々な処理施設があります。    中でも、「焼却」・「破砕」・「中和」といった    中間処理はご存知の方も多いかと思われますが、    ミダック豊橋事業所には「選別・混練(こんれん)」という処理を行う    施設があります。    今回の「みだコロジー」では、自社施設でも行っている    「選別・混練処理」について紹介していきたいと思います。    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。       ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================    <CONTENTS>    【T.選別・混練処理とは?】    【U.選別・混練処理フロー≪投入・選別≫】    【V.選別・混練処理フロー≪混練・分析・搬出≫】    【W.まとめ】 ===================================    【T.選別・混練処理とは?】    「選別・混練処理」とは、廃棄物処理の3原則の1つである    産業廃棄物の安定化を目的とし、『無害化処理』を行う中間処理です。    ここで言う無害化処理とは、有害物の溶出濃度を    排出先(リサイクル業者、埋立処分場等)の法定基準値以下にする    ことです。    そして処理の概要は下記の通りです。    @選別処理 篩(ふるい)や磁選機を使い、廃棄物を分別すること     A混練処理 薬品を加え混ぜることで、無害化すること    上記2つの処理を合わせて、選別・混練処理と呼びます。    では次に、どのような廃棄物を「選別・混練処理」できるのか    見ていきましょう。    1.産業廃棄物(以下、「普通産廃」という)     ・汚泥     ・燃え殻     ・ばいじん     ・鉱さい     ・金属くず     ・ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず    2.特別管理産業廃棄物(以下、「特管産廃」という)     ・特定有害汚泥     ・特定有害燃え殻     ・特定有害ばいじん    なお、ミダック豊橋事業所では、上記すべての廃棄物を処理できます。    とは言っても、一概に「選別・混練処理」と    聞いてもイメージしづらいのではないでしょうか。    そこで選別・混練処理のフローを当社豊橋事業所を例に挙げて、    2章以下で詳しく説明していきたいと思います。    ☆選別・混練処理フロー    【投入→選別→混練→分析→搬出】 ***********************************    【U.選別・混練処理フロー≪投入・選別≫】    投入および選別の目的として、廃棄物に混入している    異物等を取り除き、混練機で混ぜることができる状態にします。    ≪投入≫  【廃棄物の投入・大きな異物や団塊類を除去】      ↓   ・投入口に廃棄物を入れます。      ↓    投入口にはバースクリーンと呼ばれる金属棒が      ↓    組み込まれているため、大きな異物や団塊類は      ↓    通過できず、取り除くことが可能です。    ≪選別≫  【ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くずを除去】      ↓   ・振動スクリーンによって篩にかけられ、      ↓    金網上を通過し、異物が取り除かれます。      ↓      ↓      ↓   【金属くずを除去】      ↓      ↓   ・磁選機により、さらに金属くずが取り除かれます。      ここまでの処理により取り除かれた団塊類は埋立処分場へ、      金属くずはスクラップ買取業者へ搬出されます。      そして、選別を終えた廃棄物は混練処理に移行します。                では次の章を見ていきましょう。 ***********************************    【V.選別・混練処理フロー≪混練・分析・搬出≫】    ≪混練≫ 【無害化処理の達成!!】      ↓  選別を通過した廃棄物に、      ↓  薬品や水を加え混練機で混ぜていきます。      ↓      ↓  ここで薬品を加えることにより、『無害化処理』をします。      ↓  また同時に水を加えることで、飛散を抑えます。      ↓      ↓  もちろん、加える薬品の種類や量は      ↓  廃棄物の性状や量に合わせて調整しています。    ≪分析≫ 【適正処理の確認】      ↓  混練作業で、有害物質を含んだ廃棄物が      ↓  無害化処理されているかの確認をします。      ↓       ↓  有害物質が排出先の法定基準値以下になっていれば      ↓  搬出へ移行します。       ↓      ↓  1つでも基準値を上回る項目があれば、      ↓  再度投入口に入れ、混練作業をやり直します。    ≪搬出≫ 【そしてリサイクル、最終処分へ】      ↓  分析を終えた廃棄物を外部施設へ搬出します。      ↓      ↓  ・リサイクルに適した廃棄物は、埋め戻し材やセメントの      ↓   原料としてリサイクル施設へ搬出されます。      ↓      ↓  ・リサイクルに不適切な廃棄物は埋立処分場へ      ↓   搬出され、最終処分されます。 ***********************************    【W.まとめ】    選別・混練処理について分かっていただけたでしょうか。    ミダックグループには、廃棄物を適正に処理するために    このような施設もあるのです。    今回の処理方法を行っている豊橋事業所中間処理施設では、    T章でも述べた通り、普通産廃だけではなく、特管産廃の処理業の    許可も取得していることから、幅広いニーズに対応しています。    また有害物を含んだ廃棄物は無害化処理、リサイクル可能な廃棄物は    資源として活用することで循環型社会の構築の一翼を担っています。    実際、適正に処理し、なおかつ地球にも優しいという処理方法は    簡単なようでとても困難なことです。    ですが、地球環境に配慮した業務を産業廃棄物処理業者として    行うことが環境保全へ向けての大きな一歩へと繋がるのでは    ないでしょうか。 *********************************** ===================================    ◇◆ 『知らないでは済まされない!産業廃棄物の適正処理』            〜産廃リスクの低減で経営基盤の強化を〜 ◆◇    産業廃棄物排出事業者様が、適正な処理委託を行うためのポイントや 不法投棄対策として国が制定している「産業廃棄物処理業優良性評価 制度」等、産業廃棄物に関するリスク管理・CSRについて紹介する セミナーが産業廃棄物処理事業振興財団により開催されます。      興味のある方は下記のリンクより詳細をご覧下さい。    ※ 詳細についてはこちら↓↓    http://www.sanpainet.or.jp/HomePage/archives/Yuryoka/20090318kankyo-seminar.pdf ===================================    ■□編集後記■□    今回のみだコロジーはいかがでしたでしょうか。    読者の皆様の中で、もしかしたらあの廃棄物も    「選別・混練処理」できるのかな!?    と、思いになられた方はいらっしゃいますでしょうか。    心当たりのある方は毎月第3水曜日に合同施設見学会が    ございますので、当社営業担当までお問い合わせください。    次回は2月26日発行予定、    プチみだコロジー「グリーン・ニューディール」についてです。           ♪♪ お楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:* ―━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―  ┏━━━━━━━━━━━━━○     プチ☆みだコロジー  ☆━━━━━━━━━━━━━┛ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    ◆◇ グリーン・ニューディール ◆◇                      【2009年2月26日発行】    コロ君「ねぇ、みだ子〜」    みだ子「何、コロ君?」    コロ君「2月26日は何の日か知ってる?」    みだ子「??? 何の日だろう?」    コロ君「今日は、今から140年前の1869年にアメリカの憲法が改        正された日なんだよ。」    みだ子「へぇ〜そうなんだ!!」    コロ君「この法改正によって、黒人にも投票権が与えられるようになっ        たんだよ。」    みだ子「知らなかったわ。        黒人と言えば、今年アメリカの大統領になったオバマさんも黒        人初の大統領として話題になったよね。」    コロ君「Yes, We can !!」    みだ子「オバマ大統領が打ち出したグリーン・ニューディールには、世        界中の人が注目しているよね。」    コロ君「グリーン・ニューディールって何?」    みだ子「えっ!! 知らないの?」    コロ君「名前くらいは聞いたことあるけど詳しい内容はぜんぜん知らな        いよ。」    みだ子「そうかぁ〜。        それじゃあグリーン・ニューディールとはどのようなものか教        えてあげよう。」    みだ子「ということで、今回のプチ☆みだコロジーは”グリーン・ニュ        ーディール”について紹介します。」        ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。       ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================    <CONTENTS>    【T.】グリーン・ニューディールとは?    【U.】CO2の削減に向けて    【V.】目標達成に向けた取り組み ===================================    【T.】グリーン・ニューディールとは?    グリーン・ニューディールとは、世界的な金融危機に対する経済対策と    して、環境やエネルギー関連分野への投資を行い、雇用や景気だけでな    く、地球温暖化対策も目指す目的でオバマ米大統領が打ち出した政策で    す。    ※ ここでちょっと豆知識♪ ※    グリーン・ニューディールのオリジナルは、英国を中心とする「グリー    ンニューディール・グループ」が今年7月に発行したレポートです。    オバマ大統領のグリーン・ニューディールもこのレポートに沿ったもの    なのです。    グリーン・ニューディールの環境への取り組みは、次の2つが柱となっ    ています。    ○ 新エネルギー・自然エネルギーの普及    ○ 省エネルギーに向けた取り組み    これらの取り組みの目的は、CO2の排出量を削減することです。    グリーン・ニューディールにより、どれほどのCO2の排出量を削減し    ようとしているのかを、次章でみていきましょう。 ***********************************    【U.】CO2の削減に向けて    皆さんもご存知とは思いますが、アメリカは多くのCO2を排出してい    る国です。    アメリカが1年間で排出するCO2の量を、1人当りで表すと以下の通    りとなります。    参考に日本のCO2排出量と比較してみましょう。(2007年資料)           アメリカ    日本    国内総量  56.59   11.79 (単位:億t/年)    1人当り  18.86    9.07 (単位: t/年)    国内総量については日本の約4.7倍、1人当りの量にしても、なんと    約2倍と大量のCO2が排出されています。    オバマ大統領は、グリーン・ニューディールにより、2050年までに    1990年比での80%の温室効果ガス(CO2)の削減を目標に掲げ    ています。    1990年のアメリカのCO2排出量は48億7300万tです。    つまり、9億7460万tまでCO2排出量を減らすことを目標にして    います。    この目標が達成されれば、現在(2007年)の日本よりもCO2排出    量が少なくなりますね。    それでは、この目標を達成するためにどの様な取り組みが行われようと    しているのかを次章で見ていきましょう。 ***********************************    【V.】目標達成に向けた取り組み    ○ 自然エネルギーの普及    ☆ 自然エネルギーへの投資 ☆    アメリカでは、環境の改善を図るために、太陽光発電・太陽熱発電や風    力発電などの自然エネルギーへの大規模な投資が見込まれています。    その規模は、10年間に1500億ドル(約15兆円)と予想されてい    ます。    ☆ 自然エネルギーの普及 ☆    アメリカでは、2025年までに国内の電力の25%を自然エネルギー    で賄う計画を進めています。    これにより、化石燃料への依存を減少させ、CO2の排出を削減できま    す。    26の州で20%程度までの再生可能エネルギーの導入が進められてい    ます。    ○ 省エネルギーに向けた取り組み    ☆ 自動車の燃費効率の上昇 ☆    自動車の燃費効率を上げるために、2015年までにプラグイン・ハイ    ブリット車を100万台普及させることを目標にしています。    プラグイン・ハイブリット車とは、家庭で充電ができるハイブリット車    のことです。    ☆ オフィス・公共施設の省エネ ☆    オフィスや公的機関で消費されるエネルギーの削減に向けて、空調施設    や照明にヒートポンプやLED照明などの世界最新鋭の省エネタイプへ    の切り替えが検討されています。    グリーン・ニューディールにより、環境改善に向けた取り組みへの投資    やCO2の排出を抑制できる技術の導入が進めば、オバマ大統領の言う    80%のCO2削減も実現できるのかもしれませんね。    オバマ米大統領が誕生して約1ヶ月。今後もグリーン・ニューディール    に目が離せませんね。 ***********************************    ■□編集後記■□    みだ子「グリーン・ニューディールがどのようなものか分かった?」    コロ君「うん♪」    みだ子「実は、今月の16日まで日本版のグリーン・ニューディールの        アイデアを環境省で募集していたんだよ」    コロ君「そうだったの!!        それじゃもしかしたら僕もアイデアを送れば採用されたかもし        れないね」    みだ子「そうだよ。        これからも、アメリカのグリーン・ニューディールだけじゃな        くて日本版のグリーン・ニューディールにも目が離せないね」    参考ページ    http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2009/0106_4.html    http://www.kankyo-business.jp/newsflash2009/200902_08.html    http://eco.nikkei.co.jp/column/iida/article.aspx?id=MMECcm000010112008&page=3    http://www.jccca.org/content/view/1131/766/    次回は3月12日発行予定、みだコロジー「危険性が高い廃油の処理委託方法」    についてです。           ♪♪ お楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*   ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。    ご意見、ご質問もお待ちしております!    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