━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2010            ☆   ☆                         ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆                       _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━          ◆◇ 埋立処分について ◆◇                         【2010年 5月13日発行】 読者の皆さん、こんにちは!    季節は5月に入り、梅雨になりましたね。    梅雨といえばアジサイですが、アジサイは酸性の土壌では青色に、    アルカリ性の土地では赤色に花の色を染めます。    ちなみに、日本の土壌は酸性に傾いている為に、多くのアジサイは    青色に花を染めます。    みなさんご存知だったでしょうか?    このような話をすると「最終処分場周辺のアジサイは極度に青    かったり、赤かったりするんじゃないか?」と心配される方も    いらっしゃるのではないでしょうか?    最終処分場ではそのような事がないように、埋め立てる物の種類を    限定されていたり、施設の仕様が規定されていたりします。    そこで、今回のみだコロジーでは埋立処分の方法や施設の概要に    ついて紹介していきたいと思います。    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ====================================    <CONTENTS> 【T.埋立処分場の必要性】    【U.埋立処分場の種類】    【V.課題点】    【W.まとめ】 ====================================    【T.埋立て処分の必要性】     最終処分場や埋立と聞くと、みなんさんはあまり良いイメージを     お持ちでないでしょう。     しかし、現代社会において最終処分場は、社会インフラとして     必要不可欠なものなのです。     そこでまず初めに、最終処分場の必要性を確認していきたいと     思います。     みなさんの会社から排出された廃棄物は、直接リサイクルされたり     最終処分場で埋立てられるものもあるとは思いますが、破砕、焼却、     水処理等の『中間処理』をされているものが多いのではないで     しょうか?     しかし、焼却処理ならば燃殻や煤塵が、水処理ならば脱水汚泥等の     『残渣』が、中間処理からは生じてしまいますよね。     そういった残渣はどうされるのでしょうか?     残渣の主な行き先は大きく分けて『リサイクル』と『埋立処分』     があります。     残渣の行き先の一つとしてリサイクルとありますが、各残渣には     リサイクルする上で受入基準というものを設られている場合が多く、     リサイクルしようとする残渣が必ずしもその基準を満たすとも     限りません。     また、どうしてもリサイクル出来ないものもあります。     仮に、リサイクルしようとする残渣がその受入基準を満たした     としても、リサイクルすることによって費用が増加してしまったり、     処理に莫大なエネルギーを消費してCO2を大量に排出することに     なるケースも少なくありません。     また、近年、有害物を処理した残渣からリサイクルされた製品に     問題が生じるという事故も起きました。     このことから、有害物を処理した残渣に関しては、リサイクル     ではなく埋立を選択される事が多くなってきました。     (これらが起因してか、ここ近年、必ずしもゼロエミッションに     こだわらない大手企業様を見受けられるようになりました。)     以上のように、残渣の行き先としてリサイクルは必ずしも完璧な     ものではなく、どうしても埋め立てに頼らざるを得ないケースが     多々あります。     そのため、最終処分場はどうしてもなくてはならないものに     なっています。 ************************************    【U. 埋立処分場の種類】     前章で最終処分場の必要性について説明してきましたが、     最終処分場にはどのようなものがあるのでしょうか?     最終処分場には、以下のように3つの種類があります。         [安定型][管理型][遮断型]     1.[安定型]     安定型最終処分場とは、極論として“素堀り穴”であり、雨水等     の水分が地下に浸透する構造になっています。     よって、ここには腐敗物や有害物を埋めることは禁じられており、     性状的に安定していて腐敗したりしない以下の5品目のみ埋立が     可能になっています。      ――――――――――――――――――――――――     ‖がれき類、金属くず、廃プラスチック類、ゴムくず、‖     ‖ガラス・陶磁器くず               ‖      ――――――――――――――――――――――――     2.[管理型]     管理型最終処分場は、埋立地の底部や側面にシートを張る等して、     雨水に溶けた汚水が浸透しない構造になっています。     また、管理型最終処分場には水処理施設が併設されており、     シートで遮水された浸水は処理されます。     しかし、地下水汚染の防止のため、施設に過度の負荷をかけて     しまうような以下のものは埋立が禁止されています。      ――――――――――――――――――――――――     ‖廃油、廃酸、廃アルカリ、一定以上の水分を含む汚泥‖      ――――――――――――――――――――――――     つまり、管理型最終処分場の埋立対象物は以下のものになります。      ――――――――――――――――――――――――――――     ‖燃え殻、ばいじん、汚泥、紙くず、動物の死体、動植物性残渣‖     ‖鉱さい、繊維くず、動物のふん尿、木くず、  +安定5品目‖      ――――――――――――――――――――――――――――     3.遮断型     遮断型最終処分場とは、分厚いコンクリートで囲われた“プール”     のようなものにコンクリートの蓋をしたものになります。     ここには、一定の濃度以上のカドミウムを含んだ汚泥等といった、     有害かつ処理困難な廃棄物を主に入れます。 ************************************    【V.課題点】     このような最終処分場も“残余量の逼迫”や“安定型最終処分場での     分別の難しさ”といった課題を抱えています。     残余量に関しては、年々減少していき、一旦埋立てた廃棄物を     掘り起こして分別や焼却等の処理を施し、最終処分場をリサイクル     させるといった動きがあります。     また、安定型最終処分場での分別に関しては、安定5品目のみの受入     が難しく、紙くず等といったものが混入するといった課題が     あるようです。 ************************************     【W.まとめ】     以上のように、最終処分場はどうしても必要なものであり、     そうであるが故に“間違い”がないよう施設の種類     によって埋立てられる廃棄物が規定されています。     そのような最終処分場も、現存の埋立処分場に無限に埋め続ける事     は不可能であり、埋まり切ってしまえば増設しなければなりません。     東京都ではそういった理由で、管理型最終処分場であっても     廃プラスチック類の埋立をなくす動きをしています。     以上のことから、最終処分場での埋立には選別や焼却等の中間処理     を施し、それでも必要な分だけ埋立てるということが必要に     なります。 ************************************    ■□編集後記■□     本号では埋立処分について取上げて参りましたが、ミダックでも     埋立処分を行なっています。(呉松事業所:静岡県浜松市西区     呉松町)     こちらの埋立処分は『管理型』の埋立処分です。     そのため、受け入れている廃棄物の種類は豊富であり、浸水処理も     行っています。     そして、ミダックの最終処分場は他と比べて珍しく、     特定有害廃石綿(アスベスト)の許可も持ち合わせています。     ちなみに、静岡県でアスベストの埋立許可を頂いているのはミダック     だけにです☆     次回のみだコロジーは 6月10日発行予定、     テーマは 『廃棄物の排出・処理現場に潜む危険について』 です。              ♪♪ お楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。   ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。    ご意見、ご質問もお待ちしております!    (メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。)   ⇒ melmag@midac.jp   ◆バックナンバーはこちらからご覧ください。     ⇒ http://www.midac.co.jp/jp/mllist/ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。    <みだコロジー2010>     発行日:毎月第2木曜日     発行元:株式会社ミダック    株式会社ミダック    静岡県浜松市東区有玉南町2163番地    TEL: 053-471-9361 FAX: 053-471-9373    URL: http://www.midac.jp    ミダックグループは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄える    かけがえのない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う    環境創造集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物    処理を追及してまいります。   ※掲載された記事・情報を許可なく転載することは固く禁じますが、    メールを職場の同僚やご友人に転送していただくことは大歓迎です♪ ―――― Copyright(C)2006-2010 MIDAC CO.,LTD. All Right Reserved.――――