━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2015 ☆   ☆ ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆                         _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    【2015年4月1日発行】    読者の皆様、こんにちは!    今日から4月。桜の便りとともに、新しい年度が始まりました。    皆さまの地域はいかがでしょうか。    組織変更や部署の異動、人員の出入りがあったりと、体制が変わる時期、    お忙しくされている方々も多くいらっしゃると思います。    当社でも新組織となり、5人の新入社員が加わり本年度を迎えました。    それでは今月号も最後までお付き合いよろしくお願いします!        ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================    【廃棄物処理法改正に向けて】    廃棄物処理法は、時代背景やニーズに合わせて、多岐にわたって法改正が    なされてきています。    主に5年ごとに大きく見直しが行われており、次の法改正が見込まれて    おります。どのような法改正が予想されるでしょうか・・・    □■ 廃棄物処理法改正に向けて 〜問題点、あるべき姿を探る〜 ■□    この度、環境新聞での連載がございまして――    当社、代表取締役社長の矢板橋の記事が、       3月11日(第15回)、3月25日(第16回)  に掲載されました。    廃棄物処理業者の立場で、前回改正を振り返っての評価、法律の問題点、    将来的な法律のあるべき姿 等を述べております。    その中より内容を要約して、ご紹介いたします。    社長の私見ではありますが、ご参考にしていただければ幸いです。 *−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*    ●前回改正(2011年4月施行)について、業を行う立場からみて         ・収集運搬の許可が都道府県単位に合理化されたこと。    ・欠格要件の不必要な厳格さから実質に沿った緩和が行われたこと。    ・排出事業者責任に関して建設系廃棄物の元請責任が明確になったこと。    以上の点について、評価できると考えます。    ●廃棄物処理法の問題点について    事業系一般廃棄物の市町村処理責務の問題があります。    事業活動を行う企業の廃棄物を、税金を使って市町村で処理するのはいかが    なものでしょうか。    電子マニフェストの普及が進んできていますが、いまだに書面による委託契約    が必要で、スピードが遅いです。    書面の簡素化や、また電子化によりスピードをあげることを考えられないで    しょうか。    ●次回見直しで柱とすべきことは    第一にグレーゾーンの解消だと考えます。    まだまだ行政はこの問題について積極的ではないように感じます。    業界内で供託金制度(あるいは旅行業界のボンド保証制度)のようなものを    つくれないかと考えます。    処理業者の処理能力に応じた供託金を集めて、何かあった時にはそれを活用    し、廃棄物を撤去するような仕組みです。    不法投棄などが起きた時というのは、地主や近隣住民の人たちのためにも、    不法投棄されたものを迅速に撤去することが最も重要な訳ですから。    ●合理的な処理を進めるためには    現在は、法人ごとに処理業の許可を取得しなければなりませんが、    同一グループ内であれば処理業の許可不要にしてもよいと思います。        事業継承の際などは、買収した会社であればそのまま業の許可を移行できる    ような柔軟な形にしてほしいものです。    ●適正処理のために他に必要なことは    排出事業者の監視システムのようなものを考えていくべきではないでしょうか。    例えば、当社が中間処理後の廃棄物を同業者に委託する際には、    リスクヘッジとして、委託先の会社の当社への支払いが過半を超えていない    こととしています。    多量排出事業者が行うべき義務として、委託先の業者に監査法人を入れる    ということもを追加すべきではないでしょうか。    監査法人を入れるような会社ではないということであれば、そのような業者    には委託すべきではないと考えられますし、    監査法人に適正かどうかを判断してもらうことが最適なマネジメントだと    考えます。    ●現地確認の義務化についてはどう考えるか    当社の場合は、毎月日時を決めて定例施設見学会という形で開催し、    受け入れる側として負担にならない形としています。    顧客が来たいときに現地確認に来るというのは、対応する人員配置の問題等、    コスト増につながるので、受け入れる側からすると避けたいところです。    ●優良産廃処理業者認定制度については    今回法律で明確に位置付けられ、また、基準が明確になりました。    取得のメリットとして、静岡県などでは優良認定を受けると、    排出事業者の現地確認や事前協議が免除になります。    ただ、認定を受けているから必ず良い業者とは限らない点には注意し    100%安全だとは考えず、さまざまなリスクヘッジをしながら取引を進める    ことが大切です。    ●将来の廃掃法のあり方は    今まで以上に合理的な発想で廃棄物処理法を見直していってもらいたいです。    つぎの5年後の日本の状況をある程度見据えて検討をしないといけません。    少子高齢化、人口減少が注目される点で、どんどん効率性が失われていきます。    『貨客混載』という言葉があり、    貨物トラックに人を乗せたり、タクシーに宅配の荷物を載せるという考えです。    ごみの回収に関しても、宅配便が荷物を届けた帰りにごみを運ぶ    といったことも考えていいのではないでしょうか。    ごみをコンビニで有料回収するというのも有効だと思っています。    今後の過疎地域のごみの回収ということを考えると、中継基地が不可欠です。    これまで税金で処理していた一般廃棄物も、有料化して良いと思っています。    たくさん排出する人が多く費用負担する仕組みにすべきです。    法律で定めることで、ある程度全国一律に規定し、ごみの越境問題が起きない    ようにしたいものです。    ●その他には    災害で発生した廃棄物を、迅速・適正に処理できる体制を整えておかなければ    なりません。    南海トラフ巨大地震などによる被害が予想される地域には、最終処分場を確保    していくことも必要です。    処分場の確保も自治体ではなく、民間にやらせるべきだと考えます。    仮置き場の確保も重要ですね。    ●海外諸国との関係は    他国でも理解してもらえるような法体制にしていくことが重要です。    廃棄物処理法だけではなく、個別リサイクル法も明らかにガラパゴス化が    進んでいます。    日本の中でしか通用しない法律ではなく、もっと実質的な面に目を向けて    いくべきでしょう。 *−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*    ■□ 編集後記 □■    今回の【みだコロジー】はいかがでしたでしょうか?    このメルマガですが、お陰さまで10年目を迎えます。    休止期間等もございましたが、何とか節目の年を迎えることとなりました。    引き続きご愛読いただけるよう、    当社の動向、業界情報などをお送りしていきます。    それでは次回の【みだコロジー】をお楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*   ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。    ご意見、ご質問もお待ちしております!    (メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。) ⇒ melmag@midac.jp   ◆バックナンバーはこちらからご覧ください。     ⇒ http://www.midac.jp/ml_backno .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*    <みだコロジー2015>    発行元:株式会社ミダック    担当:経営企画部    静岡県浜松市中区上島2丁目23-15    TEL: 053-471-9283 FAX: 053-471-9378    URL: http://www.midac.jp/    ミダックは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえ    のない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造    集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追    求してまいります。   ※このメールマガジンは、当社が信頼できると判断した情報に基づいて作成    したものですが、その正確性、完全性を保証するものではありません。    また、本資料に記された意見や予測、法令の解釈等は、資料作成時点での    当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。    掲載された記事・情報を許可なく転載することはご遠慮下さい。    ただし、このメールマガジンを職場の同僚やご友人に転送して頂くこと    は大歓迎です! ――― Copyright(C)2006-2015 MIDAC CO.,LTD. All Right Reserved.――――