━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆ みだコロジー2016 ☆   ☆ ☆   ☆ 〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆                _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   【2016年6月1日発行】   読者の皆様、こんにちは!   暑い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしですか?   5/26・27に伊勢志摩サミットが開催され、テロ発生の心配から、   かなり警備が強化されましたが、無事に終わってよかったと思います。   また、オバマ大統領と被爆された方々との面会が大きく報じられまし   たが、核兵器廃絶に向けての一歩になったのではないかと思います。   それでは今月号も最後までお付き合いよろしくお願いします!   ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。   ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================   【 廃棄物処理法等見直しについて想定される主な論点について 】   5/19に、廃棄物処理制度専門委員会が初会合を開き、廃棄物処理法等の   見直しに向けた議論をスタートしました。   今後、月2回程度会合を開き、年内に結論をまとめる方針とのことです。   (会合の案内・資料は以下のページをご参照ください)    環境省 報道発表資料(5/10)    http://www.env.go.jp/press/102508.html#shiryo   今回は、5/19の会合で説明された、見直しに関する主な論点4つについて   ご紹介します。   (注:【参考】の内容について、「会合の」と記載がない場合は、      会合の内容とは関係ありません。)   (1) 適正処理の更なる推進    ○ 排出事業者責任の在り方及び廃棄物処理業者による適正処理を      確保するための制度的対応の検討      (「ダイコー事案」再発防止策を含む。)     【参考】「ダイコ―事案」再発防止策      環境省 報道発表資料(3/14)     「食品廃棄物の不適正な転売事案の再発防止のための対応について」      https://www.env.go.jp/press/102227.html    ○ 廃棄物処理における有害物質管理の強化策の検討     【参考】廃棄物処理法では、有害性・危険性がある廃棄物を      『特別管理(一般・産業)廃棄物』として区分していますが、      法律の定義からはずれるものは、いくら有害性・危険性があっても、      『特別管理廃棄物』とはなりません。      そのため、廃棄物の種類だけで有害・危険かどうかの判断が難しく、      情報が不足したり、他のものと混ざって排出されたりすると、      処理に危険が伴うことがあります。      その事例として、会合の資料では、以下のものが挙げられています。      <一般廃棄物>      スプレー缶、カセットボンベ、ライター、感染の恐れのある在宅      医療廃棄物、農薬、薬品、電池、塗料、溶剤、廃油、消火器など      <産業廃棄物>      法律で定められた有害物以外の有害・危険な物質、      法律で定められた排出源以外から排出される有害・危険な物質      (同じ性状のものでも、排出源によって特別管理産業廃棄物に      なったりならなかったりします。)    ○ 市況により廃棄物該当性が変動するものや、有害性の高い物品に、      管理のための一定の基準を適用できるようにする制度      (違法な不用品回収業者対策を含む。)の検討     【参考】会合の資料で、法律上「廃棄物」ではない(⇒法律の規制      がかからない)が、生活環境保全の観点から規制が必要と考えら      れるものとして、以下のものが挙げられています。      建設残土、建設発生土改良土 / 金属類(ミックスメタル等)      無料回収の家電品・不用品 / 鉄鋼・非鉄金属スラグ      食品残さ等を原料とした堆肥、その原料    ○ 電子マニフェストの更なる普及措置の検討     【参考】会合の資料では、排出事業者側の課題として、      費用負担、パソコン設置・操作の煩雑さ(特に主に小規模(少量)      排出事業者)が挙げられていました。   (2) 廃棄物処理法に基づく各種規制措置の見直し及び     優良な処理事業者の更なる育成に係る措置    ○ 規制の合理化の観点から見直すべき措置の検討     【参考】<みだコロジー2015年8月号 T. No.8、9>       http://www.midac.jp/backno/201508.txt    ○ 優良な事業者の更なる育成の観点から取り組むべき措置の検討     【参考】排出事業者には、優良認定事業者への委託が推奨されて      いますが、その数が少なければ、選択肢が限られ、エリア・      コストの問題から、選択が難しいこともあると思います。      また、優良認定は、その業者が認定後に不適正処理を行わない、      と保証するものではありません。      認定業者数を増やし、その質を上げていくことが課題なのでは      ないかと思われます。   (3) 廃棄物の排出抑制等及び廃棄物処理分野における温暖化対策の強化    ○ 廃棄物の排出抑制、リサイクル等のための追加的方策の検討    ○ 廃棄物分野において、地球温暖化対策として考えられる取り組み      及び制度的対応の検討      (※ 廃棄物処理法の法目的の枠内でどこまで行うことができるのか         は留意が必要)     【参考】2015年12月にパリ協定が採択されたこともあり、地球温暖化      対策(温室効果ガスの削減)は最重要課題であり、廃棄物分野では      具体的にどう取り組むのか、を決めていくものと思われます。   (4) 廃棄物等の越境移動の適正化に向けた対応    それぞれの廃棄物等の性状に応じて、潜在汚染性の顕在化を最小に    しつつ、潜在資源性の顕在化を最大にするような管理の方法を模索    ⇒ 国内外で発生した二次資源(使用済鉛蓄電池、電子部品スク      ラップ等)について、日本の環境技術の先進性を活かしつつ、      非鉄金属のリサイクル等資源循環を着実に進めるための輸出入      規制の在り方の検討     (※ バーゼル法との関係について留意が必要)      以上です。 *−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*    ■□ 編集後記 □■   今回の【みだコロジー】はいかがでしたでしょうか?   当社では、5/1〜10/31までをクールビズの期間とし、節電に取り組んで   います。   クールビズという言葉は、2005年から使われ始めたそうで、   社会にかなり浸透してきていると思いますが、逆に意識が薄くなって   しまわないよう、今一度、節電対策等について見直したいと思います。      それでは次回の【みだコロジー】をお楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*    ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。     ご意見、ご質問もお待ちしております!     (メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。)     ⇒ melmag@midac.jp    ◆バックナンバーはこちらからご覧ください。     ⇒ http://www.midac.jp/ml_backno .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*    <みだコロジー2016>    発行元:株式会社ミダック    担当:経営企画部    静岡県浜松市中区上島2丁目23-15    TEL: 053-471-9283 FAX: 053-471-9378    URL: http://www.midac.jp/    ミダックは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえ    のない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造    集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追    求してまいります。    ※このメールマガジンは、当社が信頼できると判断した情報に基づいて作成     したものですが、その正確性、完全性を保証するものではありません。     また、本資料に記された意見や予測、法令の解釈等は、資料作成時点での     当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。     掲載された記事・情報を許可なく転載することはご遠慮下さい。     ただし、このメールマガジンを職場の同僚やご友人に転送して頂くこと     は大歓迎です! ――― Copyright(C)2006-2016 MIDAC CO.,LTD. All Right Reserved.――――