━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━ 　　／￣￣￣￣￣ 　　☆ みだコロジー2016 ☆ 　　☆ ☆ 　　☆ 〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆ 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿／ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━ 　　【2016年7月1日発行】 　　読者の皆様、こんにちは！ 　　梅雨の蒸し暑い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしですか？ 　　先月は各地で大雨が降り、土砂災害などが発生しました。 　　雨が降らずに水不足になるのも困りますが、大雨による被害が 　　なるべく少なく済んで欲しいと思います。 　　それでは今月号も最後までお付き合いよろしくお願いします！ 　　※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。 　　ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　　＜CONTENTS＞ 　　【T．廃棄物処理業者のチェック方法について】 　　【U．トリクロロエチレンに関する基準値の変更について】 　　【V．『CSR報告書2016』を発行しました】 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　　【T．廃棄物処理業者のチェック方法について 　　　　　　　　　　（優良認定制度に係る情報公開を参考に）】 　　ダイコ―鰍ﾌ食品廃棄物不正転売事件について、再発防止策が環境省から 　　公表されており、そこには、『排出事業者責任の強化』についても記載 　　されています。 　　しかし、ダイコーに処理を委託していた排出事業者は、契約書、マニフェ 　　ストの運用・確認等を行っており、処理施設の実地確認を行っている企業 　　もありました。 　　さらに、過去には住民からの悪臭の苦情を受けて、プロであるはずの 　　行政が立入をしていても、不正が見つからなかったという事実があり、 　　結局、法律を守っていても、形式的なチェックでは不正等が防げない 　　こともある、ということです。 　　しかし、排出事業者の方々から見れば、専門外の業界について、 　　どこまでチェックすれば、排出事業者責任を果たしたことになるのか、 　　とても判断が難しいと思います。 　　また、『廃棄物処理業者のチェック』や『実地確認』というと、 　　主に廃棄物処理の内容を確認することが目的となりがちですが、 　　一企業として、管理体制、財務状況、社内の雰囲気などを見る方が、 　　不適正処理のリスクを見抜けることがあります。 　　そこで、今回は、『優良産廃処理業者認定制度』の内容を 　　参考にした、廃棄物処理業者からの情報収集についてご紹介します。 　　―　・　　・　―　・　　・　―　・　　・　―　・　　・　―　・ 　　 　　優良認定を受けている業者や、優良認定を目指している業者などは、 　　『産廃情報ネット（※）』で法律で定められた情報を公開しています。 　　（※一部、産廃情報ネットでなく、HPで公開している業者もいます） 　　情報を公開している業者については、その内容を確認し、 　　情報を公開していない業者については、その項目について個別に 　　情報提供を求めることが考えられます。 　　公開内容は以下のとおりです。 　　　　　（「⇒」は情報公開がない場合の代替手段等です。） 　　@　会社情報 　　　1-1 名称、所在地、設立日、資本金、代表者・役員等の氏名・就任日 　　　1-2 事業の内容（資本金、会社名や事業内容の変遷等） 　　　⇒　HPのある業者なら、HPで確認（会社概要、沿革など）。 　　　　HPがなければ、パンフレットや会社経歴書をもらって確認。 　　A　許可情報 　　　2-1 事業計画の概要 　　　2-2 業許可証の写し 　　　⇒　最新の許可証の写しをもらい、内容、更新の有無、変更の有無、 　　　　などを確認。 　　　　その他、処理事業における環境保全措置の概要を確認。 　　　　（飛散、漏洩、地下浸透、振動、騒音、悪臭などの対策） 　　B　施設及び処理の状況 　　　3-1 事業の用に供する施設（車両も含む）の種類及び数量等 　　　⇒　収集運搬業者の場合、車両一覧をもらうとよい。 　　　3-2 施設の種類ごとの処理能力、処理方式、構造および設備の概要 　　　⇒　処理方法や処理能力は許可証を見ればわかるため、もう少し 　　　　具体的な施設・処理方法の内容がわかるものがもらえるとよい。 　　　3-3 事業場ごとの処理工程図 　　　3-4 産業廃棄物の種類ごとの最終処分までの一連の処理の行程 　　　⇒　最終処分先だけでなく、中間処理業者も含め、最終処分までの 　　　　可能性のあるすべてのルートを確認。 　　　　リサイクルの場合は、最終の販売先まで確認できるとよい。 　　　　例）排出 → 委託先 → 中間処理A → 最終処分A 　　　　　　　　　　　　　｜ 　　　　　　　　　　　　　 → 中間処理B → 最終処分B 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→ リサイクル → 販売 　　　3-5 処理の実績、熱回収量等（直前３年間分） 　　　⇒　処理実績をもらい、許可証の処理能力と比較し、オーバーして 　　　　いないか、処理量が少なすぎないか、などを確認。 　　　　収集運搬業者なら運搬実績をもらう。 　　　3-6 処理施設の維持管理状況（直前３年間分） 　　　⇒　施設の点検記録等をもらう。　　 　　　　収集運搬業者なら車両の点検記録等をもらう。　 　　C　経営財務 　　　4-1 財務諸表（貸借対照表、損益計算書等／直前３年間分） 　　　⇒　直前３年間分の決算書の写しをもらい、内容を確認。 　　　　（業績の悪化がないか、赤字でないか、自己資本比率が低くないか、 　　　　債務超過でないか、等） 　　　　また、税金、社会保険料、労働保険料の滞納がないか。 　　D　料金 　　　5-1 料金表の提示、料金算定式の提示等の料金の提示方法 　　　⇒　委託料金がどのように算出されたのか、どのような構成に 　　　　なっているのか、などについて説明してくれるか。 　　E　組織体制 　　　6-1 社内組織図 　　　6-2 人員配置 　　　⇒　当該工場・処理施設において、責任者、作業者、事務員など、 　　　　適切な組織、人員数となっているか。 　　F　事業場の公開 　　　7-1 事業場の公開の有無及び公開頻度 　　　⇒　情報開示や実地確認に快く応じてくれるか。 　　 　　その他優良認定の基準 　　G　遵法性 　　　⇒　過去５年間に、改善命令などの行政処分を受けていないか。 　　H　環境配慮の取り組み 　　　⇒　ISO14001、エコアクション21を取得しているか。 　　　　取得していない場合は、どのような取り組みをしているか。 　　　　（A　環境保全措置　と関係） 　　　　また、環境面だけでなく、安全衛生面での取り組みも確認できるとよい。 　　I　電子マニフェスト 　　　⇒　電子マニフェストシステムに加入しているか。 　　J　継続性　（優良認定の基準は、許可を受けている期間が５年以上） 　　　⇒　創業してから／廃棄物処理事業を開始してから何年になるか。 　　以上です。 　　各行政などでも処理業者確認用のチェックリストが公開されていますが、 　　当メルマガの内容も参考にしていただければ幸いです。 　　なお、個人的な意見ですが、『排出事業者責任の強化』として、 　　廃棄物処理時の立ち会いや、実地確認でのチェックを厳重化することも 　　有効な手段ではありますが、排出事業者、処理業者ともに対応の限界があります。 　　それよりは、排出事業者と廃棄物処理業者とがコミュニケーションを多く 　　し、信頼関係を強化した方がいいのではないか、と思います。 　　＜参考＞ 　　ミダックの公開情報（産廃情報ネット） 　　http://www2.sanpainet.or.jp/zyohou/index_u2.php?UserID=60091 　　優良産廃処理業者認定制度 公表情報の活用のしかた（産廃情報ネット） 　　http://www.sanpainet.or.jp/service/doc/Katsuyo20140519.pdf 　　優良産廃処理業者認定制度（環境省） 　　http://www.env.go.jp/recycle/waste/gsc/ 　　チェックリスト例（全国産業廃棄物連合会） 　　http://www.zensanpairen.or.jp/exhaust/02/02/checklist1028.pdf 　　メルマガ　2014年7月号 　　T．産業廃棄物処理委託先の処理状況の確認について 　　http://www.midac.jp/backno/201407.txt 　　メルマガ　2014年1月号 　　T．廃棄物処理の委託について　B処理状況の確認 　　http://www.midac.jp/backno/201401.txt 　 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　　【U．トリクロロエチレンに関する基準値の変更について】 　　平成28年9月15日から、トリクロロエチレンの基準値が変更されます。 　　　　汚泥等　　　　　：　0.3　→　0.1　mg/L 　　　　廃酸、廃アルカリ：　　3　→　　1　mg/L 　　今まで「産業廃棄物」であったものが、「特別管理産業廃棄物」になる 　　可能性があり、排出事業者の皆様におかれましては、廃棄物の性状確認と、 　　廃棄物処理業者への情報の提供をしていただく必要があります。 　　詳細はこちらからご確認ください。（環境省　報道発表資料） 　　http://www.env.go.jp/press/102658.html ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　　【V．『CSR報告書2016』を発行しました】 　　当社の2015年度のCSR活動や環境活動についてまとめた、 　　『CSR報告書2016』を発行しました。 　　内容は、こちらからご覧いただけます。 　　http://www.midac.jp/jp/kiji/csrreport2016.pdf 　　また、冊子をご希望の方は、営業スタッフもしくは経営企画部 　　（連絡先は以下）までお問い合わせ下さい。 ＊−＝−＝−＊−＝−＝−＊−＝−＝−＊−＝−＝−＊−＝−＝−＊−＝−＝−＊ 　　　■□ 編集後記 □■ 　　今回の【みだコロジー】はいかがでしたでしょうか？ 　　当社では、6月の「環境月間」に合わせて、役職員に「エコ宣言」を 　　提出してもらいました。 　　各人が意識して、業務やプライベートにおいて、少しでも環境負荷を 　　減らせるといいと思います。 　　それでは次回の【みだコロジー】をお楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:* 　　　◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。 　　　　ご意見、ご質問もお待ちしております！ 　　　　（メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。） 　　　　⇒ melmag@midac.jp 　　　◆バックナンバーはこちらからご覧ください。 　　　　⇒ http://www.midac.jp/ml_backno .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:* 　　　＜みだコロジー2016＞ 　　　発行元：株式会社ミダック 　　　担当：経営企画部 　　　静岡県浜松市中区上島2丁目23-15 　　　TEL: 053-471-9283 FAX: 053-471-9378 　　　URL: http://www.midac.jp/ 　　　ミダックは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえ 　　　のない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造 　　　集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追 　　　求してまいります。 　　　※このメールマガジンは、当社が信頼できると判断した情報に基づいて作成 　　　　したものですが、その正確性、完全性を保証するものではありません。 　　　　また、本資料に記された意見や予測、法令の解釈等は、資料作成時点での 　　　　当社の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。 　　　　掲載された記事・情報を許可なく転載することはご遠慮下さい。 　　　　ただし、このメールマガジンを職場の同僚やご友人に転送して頂くこと 　　　　は大歓迎です！ ――― Copyright(C)2006-2016 MIDAC CO.,LTD. All Right Reserved.――――