━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆ みだコロジー2017 ☆   ☆ ☆   ☆ 〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆                _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   【2017年1月4日発行】   読者の皆様、こんにちは!   新年あけましておめでとうございます。   本年もよろしくお願いいたします。   今年は酉(とり)年です。   酉は「取り込む」につながり、商売に縁起がいい、と言われるそうです。   今年もいい年になるといいですね。      それでは今月号も最後までお付き合いよろしくお願いします!   ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。   ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================   <CONTENTS>   【T.「廃棄物処理制度専門委員会報告書(案)」について】   【U.その他ニュース】   【V.ミダックグループ トピックス】 ===================================   【T.「廃棄物処理制度専門委員会報告書(案)」について】   2016年5月・6月・12月に続き、今月も廃棄物処理法の見直しについてです。     5月 http://www.midac.jp/backno/201605.txt     6月 http://www.midac.jp/backno/201606.txt    12月 http://www.midac.jp/backno/201612.txt      廃棄物処理法が平成22年に改正されてから5年が経過し、   見直しの時期がきたため、専門委員会で議論がなされました。   この中で、廃棄物処理政策において検討すべき論点が整理され、   その論点について検討された結果が   「廃棄物処理制度専門委員会報告書(案)」です。   この報告書に基づき、今後の法改正の内容や指導の方針等が   決まってくるものと思います。   注:以下の内容は、決定事項ではありません。     また、一部私見・意訳が含まれています。   ( 詳細はこちら 環境省 報道発表資料     12/20 「廃棄物処理制度専門委員会報告書(案)」に対する意見募集         (パブリックコメント)         http://www.env.go.jp/press/103385.html        )   <目次> ●印は、以下<内容>に概要説明あり。   1.背景と経緯   2.基本的視点    (1)適正処理の更なる推進      @ 排出事業者責任の徹底      A 処理業者による適正処理の確保に向けた仕組みづくり      B 現場での機動的な対処を重視した仕組みづくり    (2)健全な資源循環の推進      @ 排出抑制・適正な循環的利用の推進      A 優良な循環産業の更なる育成と各種手続等の合理化   3.制度見直しの主な論点    ●(1)産業廃棄物の処理状況の透明性の向上    ●(2)マニフェストの活用       ア 虚偽記載等の防止  イ 電子マニフェストの普及拡大    ●(3)廃棄物を排出する事業者の責任の徹底     (4)廃棄物の不適正な取扱いに対する対応の強化       ア 許可の取消しに伴う措置  イ 処理困難通知    ●(5)廃棄物処理における有害物質管理の在り方       ア 情報提供  イ 処理基準等     (6)廃棄物の適正処理の更なる推進に関するその他の論点       ●ア 処理が困難な廃棄物の処理       ●イ 建築物の解体時等の残置物        ウ 廃棄物処理施設設置許可等    ●(7)廃棄物等の越境移動の適正化に向けた取組及び       健全な再生利用・排出抑制等の推進に向けた取組       ア 有害特性を有する使用済物品の健全な再生利用の推進       イ バーゼル法との二重手続の改善    ●(8)優良な循環産業の更なる育成     (9)廃棄物等の健全な再生利用・排出抑制等の推進に向けた取組        ア 再生利用指定制度等の更なる活用       ●イ 資源効率性の向上に向けた対応   ●(10)廃棄物処理分野における地球温暖化対策の強化    (11)廃棄物処理法に基づく各種規制措置等の見直し       ●ア 親子会社間における自ら処理の拡大       ●イ 許可申請等の負担軽減や合理化        ウ 欠格要件   ●(12)地方自治体の運用   <内容>   3.制度見直しの主な論点    (1)産業廃棄物の処理状況の透明性の向上     ⇒平成28年1月に発覚した食品廃棄物の不正転売事案に関する       再発防止策に関し、食品廃棄物以外の廃棄物も含めて実施。      ◆排出事業者関係:       最終処分までの確認について、再生利用の状況も含めることを推奨       環境報告書などで処理状況を適切に把握していることの公表を推奨      ◆処理業者関係:       産廃情報ネットでの情報公開、その他の情報提供について、       再生利用情報も含めることなどを検討       ◆国:       処理業者の産廃情報ネットでの情報公開について、       排出事業者等の利用者の利便性を向上する方策を検討    (2)マニフェストの活用      ア 虚偽記載等の防止  イ 電子マニフェストの普及拡大      ⇒マニフェストの使用頻度の多い排出事業者などへの導入を進める。      ◆国:       電子マニフェストシステムで虚偽記載等の検知、警告ができるよう       システム改善      ◆排出事業者・処理業者関係:       (例)一定規模以上の特管を排出する事業者と特管処理業者への          電子マニフェスト義務化を検討    (3)廃棄物を排出する事業者の責任の徹底     ⇒排出事業者責任の徹底について改めて周知し、廃棄物処理委託に      関する業務(業者選定、料金の確認・支払い等)について、      仲介業者などの第三者にまかせっきりにしないようにする。    (5)廃棄物処理における有害物質管理の在り方      ア 情報提供      ⇒排出事業者から処理業者への廃棄物の情報提供について、       関連法令(※)と連携する形で、より具体的な情報提供の義務付け。       ※ 廃棄物処理法の産廃・特管の区別だけでなく、         安全データシート(SDS)の交付義務対象である640物質         (労働安全衛生法)、危険物(消防法)なども考慮?      イ 処理基準等      ⇒農薬や殺虫剤などの「POPs廃棄物」について、特別な管理を要する       ものについて特別管理廃棄物に指定する。       その他のPOPs廃棄物でも、対象が明確なものを       「(例)POPs含有産業廃棄物」とし、上乗せの処理基準を規定。       また、「太陽電池モジュール」(鉛等を含有する恐れあり)の       最終処分について、安定型5品目から除外し、管理型処分場での       処分を義務化。また、義務化リサイクル制度の活用を検討。    (6)廃棄物の適正処理の更なる推進に関するその他の論点      ア 処理が困難な廃棄物の処理      ⇒市町村において処理が困難な廃棄物(農薬・薬品類、スプレー缶、       カセットボンベ等)について、製造事業者等と市町村等が       適正・円滑な処理を確保できるよう連携・協力。      イ 建築物の解体時等の残置物      ⇒その取扱いについて、地方自治体、処理業者、排出事業者に周知。    (7)廃棄物等の越境移動の適正化に向けた取組及び       健全な再生利用・排出抑制等の推進に向けた取組      ア 有害特性を有する使用済物品の健全な再生利用の推進      イ バーゼル法との二重手続の改善      ⇒詳細は12月のメルマガを参照。       http://www.midac.jp/backno/201612.txt       使用済電気電子機器等が破砕されたもの(雑品スクラップ)を       保管・処分しようとする者について、都道府県等の規制に       かけるようにする。       また、輸出時の廃棄物処理法に基づく確認、バーゼル法に基づく       確認について重複が生じているので、審査を簡素化。    (8)優良な循環産業の更なる育成     ⇒◆国:       ・優良認定処理業者が認定の要件に適合しない事態に至った場合の        都道府県等による事実の把握、排出事業者・都道府県間等での        情報共有       ・処理業者、地方自治体職員、プラントメーカー、研究者等、        廃棄物処理に関する優良な人材育成に向けた取組の推進      ◆処理業者関係:       ・(1)にも関連し、優良認定要件について、産廃情報ネット等で        公開する情報の追加(再生利用の情報など)、財務要件の見直し       ・優良認定処理業者の優遇措置の検討    (9)廃棄物等の健全な再生利用・排出抑制等の推進に向けた取組      イ 資源効率性の向上に向けた対応      ⇒・使用済太陽電池モジュール等について、3Rの高度化の検討       ・廃棄物処理における「選別」の位置づけの検討       ・再生利用認定制度・広域認定制度の見直し   (10)廃棄物処理分野における地球温暖化対策の強化     ⇒◆主に処理業者関係:       3Rの推進、3R不可の廃棄物の熱回収推進、収集運搬車の低炭素化等   (11)廃棄物処理法に基づく各種規制措置等の見直し      ア 親子会社間における自ら処理の拡大      ⇒現在、親会社・子会社の関係でも、別法人で廃棄物処理を行う場合は、       処理業の許可が必要だが、一定の要件を満たす場合は、       親会社・子会社を一体のもの(=処理業許可不要)とみなすことを検討。      イ 許可申請等の負担軽減や合理化      ⇒・行政への各種報告書などの提出書類について電子申請の活用       ・各種提出書類について様式の統一化        (現在都道府県等によって異なるものがある)   (12)地方自治体の運用     ⇒(国から都道府県等へ)      ・流入規制(県外搬入手続き)の緩和の推奨      ・廃棄物処理施設設置時等の住民同意の実質義務化の緩和の推奨      ・各地で廃棄物処理法の運用が異なる事項について、処理業者等の       負担軽減となるよう検討   以上です。 ===================================   【U.その他ニュース】   環境省 報道発表資料 抜粋    11/29 フロン類対策の今後の在り方に関する検討会(第1回)の開催       http://www.env.go.jp/press/103280.html    12/ 1 中央環境審議会循環型社会部会特定有害廃棄物等の輸出入等の       規制の在り方に関する専門委員会、産業構造審議会産業技術環境分科会       廃棄物・リサイクル小委員会有害廃棄物等越境移動ワーキンググループ       合同会議(第2回)       http://www.env.go.jp/press/103301.html    12/ 6 中央環境審議会循環型社会部会水銀廃棄物適正処理検討専門委員会      (第9回)の開催       http://www.env.go.jp/press/103317.html    12/ 8 中央環境審議会循環型社会部会廃棄物処理制度専門委員会       (第7回)の開催       http://www.env.go.jp/press/103349.html    12/12 「今後の土壌汚染対策の在り方について(第一次答申案)」に関する       意見募集(パブリックコメント)の結果及び環境大臣への答申       http://www.env.go.jp/press/103347.html    12/26 高濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理実行計画の策定       http://www.env.go.jp/press/103399.html    12/28 「中央環境審議会循環型社会部会特定有害廃棄物等の輸出入等の規制の       在り方に関する専門委員会、産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・       リサイクル小委員会有害廃棄物等越境移動ワーキンググループ合同会議       報告書(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)について       http://www.env.go.jp/press/103409.html    <おまけ>    12/ 1 環境省広報誌「エコジン」12・1月号発行!      〜巻頭インタビューは、シンガーソングライターのイルカさん〜       http://www.env.go.jp/press/103296.html    12/ 9 平成28年度製品プラスチックの店頭回収・リサイクルの実証事業       http://www.env.go.jp/press/103298.html ===================================   【V.ミダックグループ トピックス】   11/25 ミダック祭の売上金を平成28年度年末助け合い運動へ寄付しました    http://www.midac.jp/archives/2058   12/15 浜松市企業のCSR活動表彰を受賞しました    http://www.midac.jp/archives/2067   12/28 年末の交通安全県民運動早朝街頭広報に参加しました    http://www.midac.jp/archives/2098 *−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*    ■□ 編集後記 □■   今回の【みだコロジー】はいかがでしたでしょうか?   ご存知の方も多いとは思いますが、干支について検索していたら、   2017年の干支は正確には「酉」ではなく、「丁酉(ひのととり)」だそうです。   干支は「十干(じっかん)」と「十二支」を組み合わせたもので、   60回で一周します。(2017年は十干が「丁」、十二支が「酉」)   年賀状を書く時期だけ、それも十二支しか気にしていませんでしたが、   たまには「身近だけど知らないこと」を調べてみるのもいいと思いました。   それでは次回の【みだコロジー】をお楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*    ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。     ご意見、ご質問もお待ちしております!     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