━―━―━―━―━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━        ☆    みだコロジー2021     ☆        ☆                 ☆        ☆ 〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━  【2021年4月1日発行】  読者の皆様、こんにちは!  本日から新しい年度が始まり、当社でも本日より新入社員が新たな仲間  として加わりました。  1年以上続いているコロナ禍で、緊急事態宣言も徐々に解除されています。  しかし、変異種の拡大でクラスターも発生しているため、引き続き感染  対策を徹底していきましょう。  それでは今月号も最後までお付き合いよろしくお願いします!  ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。    ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================  <CONTENTS>  【T.災害廃棄物の発生について】  【U.その他ニュース】  【V.ミダックグループ トピックス】 ===================================  【T.災害廃棄物の発生について】  東日本大震災の発生から今年で10年が経過しました。  今回は、少し古いデータとなりますが、東日本大震災で発生した災害廃棄物  の発生量を改めて見直すとともに、今後必ず起きると言われている  首都直下地震や南海トラフ巨大地震で発生する災害廃棄物の推計を中心に  紹介したいと思います。    詳細は以下をご参照ください。    災害廃棄物等の発生量の推計(環境省)  http://kouikishori.env.go.jp/action/investigative_commission/h25_  fiscal_year/estimate/  災害廃棄物対策をめぐる動き(環境省)  http://kouikishori.env.go.jp/action/movement/  災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方(令和2年3月)  http://kouikishori.env.go.jp/action/investigative_commission/  future_consideration/future_consideration_r0203.html    1.東日本大震災・首都直下地震・南海トラフ巨大地震の災害の規模  (東日本大震災)   マグニチュード9.0、最大震度7   死者約1万5千人、行方不明者約7千5百人、負傷者約5千4百人   避難者数:約12万5千人       (首都直下地震)   マグニチュード7.5、最大震度7   30年以内の発生確率:70%   主な被災地域:茨木県、埼玉県、千葉県、東京都、          神奈川県、静岡県   推定避難者数:最大約700万人   特徴:狭い地域に膨大な量の災害廃棄物が発生し首都機能が麻痺      首都機能回復のため早期処理が必要      廃棄物関連中枢機能喪失  (南海トラフ巨大地震)   マグニチュード9.1、最大震度7   30年以内の発生確率:東南海地震70〜80%             南海地震60%   主な被災地域:東海・近畿・中国四国・九州地方   推定避難者数:最大約950万人   特徴:津波による広範囲な被害が発生(24都府県)      混合廃棄物、塩分を含む廃棄物の発生      災害廃棄物等の輸送路・仮置き場・処分場等の確保が困難  2.各震災における災害廃棄物発生量の推計  ●東日本大震災(災害廃棄物及び津波堆積物の推計結果)   ⇒災害廃棄物約2千万トン、津波堆積物約1千万トン     ●首都直下地震   ⇒最大で災害廃棄物が約1億1千万トン発生と推計。    東日本大震災と比較し、最大5倍強の災害廃棄物が発生。  ●南海トラフ巨大地震   ⇒最大で災害廃棄物が約3億2千万トン、津波堆積物が約3千万トン発生    と推計。東日本大震災と比較し、最大で約16倍の災害廃棄物と    約3倍の津波堆積物が発生することが予想されている。   (内閣府の推計値(全壊のみを対象)よりも、半壊・床上浸水・    床下浸水を被害想定に追加した分、大きな数値となっている。)     3.災害廃棄物等の要処理量と処理施設における処理可能量との比較検討  ●首都直下地震では、関東ブロック内で焼却処理に3〜4年、   埋立処分に8〜26年の大きな処理相当年数を要する。  ●南海トラフ巨大地震では、被害が広範囲に及び、全国総計との比較   でも焼却処理に6〜8年、埋立処分に8〜20年の大きな処理相当年数   を要する。  4.地域ブロック内での処理相当年数(要処理量/既存施設の年間処理可能量)   の試算結果  (首都直下地震)   ●関東地方    要焼却量 482〜603万トン(処理相当年数 3〜4年)    要埋立処分量 698〜2,213万m3(処理相当年数 8〜26年)  (南海トラフ巨大地震)※被害の大きい地域のみ記載   ●中部地方    要焼却量 1,239〜1,548万トン(処理相当年数 10〜13年)    要埋立処分量 887〜1,897万m3(処理相当年数 16〜34年)      ●近畿地方    要焼却量 1,160〜1,449万トン(処理相当年数 12〜15年)    要埋立処分量 889〜2,295万m3(処理相当年数 18〜45年)   ●四国地方    要焼却量 1,132〜1,415万トン(処理相当年数 25〜31年)    要埋立処分量 782〜1,660万m3(処理相当年数 68〜144年)  5.想定される事態      ●産業への甚大な影響    地震・津波発生時に、電気、石油・ガス等のライフラインの機能が寸断し   「社会経済活動、サプライチェーンの維持に必要なエネルギー供給の停止」    により、廃棄物処理施設の速やかな再稼動が困難になることで、    災害廃棄物の処理はおろか、通常のごみ処理すら支障が生じる。      ●行政機能の低下       ●同時発生の複合災害等(火災、爆発等)   ●交通の機能停止   ●国民の生命・健康への甚大な影響等    津波浸水区域の水産工場において発生する水産系廃棄物等の腐敗と    それに伴う悪臭や害虫が発生。また、避難所のみならず各家庭や    テナント等事業系の廃棄物の収集運搬が難航し、廃棄物が山積みされる    ことで、「被災地における疫病・感染症等の大規模発生」を来たす。  6.災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方(※一部抜粋)      ●継続的な災害廃棄物対策の検討    収集運搬体制の確保、仮置場の設置・管理・運営等の初動対応に係る    検討課題への対応を進め、発災後の災害廃棄物の円滑・迅速な処理を    推進する。      ●災害廃棄物対策の技術・システムに係る検討    ・南海トラフ地震を想定し、処理期間、広域処理先、仮設焼却施設の     必要設置基数、二次仮置場における破砕選別施設の必要設置基数等を     踏まえた全被災ブロックにおける災害廃棄物処理シナリオの検討を     行う。    ・南海トラフ地震を想定し、産業廃棄物処理施設における処理可能量の     精査、家屋解体に必要な事業者数等を踏まえた、全国的なリソースの     確保に向けた検討を行う。      ●災害廃棄物対策の地域間協調に係る検討      ●災害廃棄物対策の初動対応に係る検討  ――――――――――――――――――――――――――――――――――   東日本大震災より10年経過しましたが、今もなお復興作業は続いています。  政府は3/9の閣議で、来年度からの新たな「復興の基本方針」を決定し、  復興庁の設置期間を2031年まで10年間延長、来年度から5年間の  「第2期復興・創生期間」の事業費を1.6兆円程度と見込んでいます。    地震は自然災害である以上、回避することはできませんが、対策を取ること  はできます。当社でも円滑な災害復旧に貢献するために、2019年に豊橋市と  「災害時における災害廃棄物の仮置場用地の確保等に関する協定」を締結し  ました。また、BCPの策定のほか、定期的な防災訓練の実施、非常食の常備等、  大規模地震が予想される静岡県に本社を置く以上、できる限りの対策を  取っています。 ===================================  【U.その他ニュース】   環境省 報道発表資料 抜粋   3/31 建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止      対策徹底マニュアルの作成について      https://www.env.go.jp/press/109438.html   3/26 産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度実績)について      https://www.env.go.jp/press/109265.html   3/22 令和2年度災害廃棄物対策推進検討会(第3回)の開催について      https://www.env.go.jp/press/109311.html   3/19「脱炭素都市国際フォーラム」の開催結果について      https://www.env.go.jp/press/109303.html   3/18 PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果     (令和元年度)について      https://www.env.go.jp/press/109301.html   3/13 環境再生事業に関する動画の公開について      https://www.env.go.jp/press/109291.html   3/11 第29回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会の開催について      https://www.env.go.jp/press/109293.html   3/9 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案の閣議決定について      https://www.env.go.jp/press/109195.html   3/1 ASEAN海洋プラスチックごみワークショップの結果について      https://www.env.go.jp/press/109240.html       ===================================  【V.ミダックグループ トピックス】  3/31 未来へ続く廃棄物処理のために SDGs推進体制を構築     〜MSLP制度(ミダック・サステイナブル・ライフポイント制度)等を開始〜      http://www.midac.jp/info/202103310201.html  3/29 なゆた浜北にてイベントを行います      http://www.midac.jp/info/202103290200.html  3/22 令和2年度「浜松市企業のCSR活動表彰」を受けました      http://www.midac.jp/info/202103220199.html  3/15 積志小学校で移動式循環リサイクルカーを用いた環境授業を実施しました      http://www.midac.jp/info/202103150198.html  3/15 笠井小学校で移動式循環リサイクルカーを用いた環境授業を実施しました      http://www.midac.jp/info/202103150197.html  3/15 有玉小学校で移動式循環リサイクルカーを用いた環境授業を実施しました      http://www.midac.jp/info/202103150196.html  3/15 中郡小学校で移動式循環リサイクルカーを用いた環境授業を実施しました      http://www.midac.jp/info/202103090195.html  3/4  移動式循環リサイクルカーお披露目式を開催しました      http://www.midac.jp/info/202103040194.html   IR情報はこちら http://www.midac.jp/ir/ *−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*−=−=−*  ■□ 編集後記 □■  今回の【みだコロジー】はいかがでしたでしょうか?     今後30年以内に東日本大震災以上の被害が想定されている大規模地震が70%の 確率で発生します。みなさんはいざという時の対策は万全ですか。  一度家族内で災害時の連絡手段や避難場所等を確認してみてはいかがでしょうか。  それでは次回の【みだコロジー】をお楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:*  ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。   ご意見、ご質問もお待ちしております!   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