━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2008           ☆   ☆                       ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜   ☆                     _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━   ≪ 1月号 産廃税 ≫                        【2008年1月17日発行分】   明けましておめでとうございます!!   今年もメルマガ編集員一同、皆様に有益な情報をお届けできるよう、   精一杯努めてまいりますので、宜しくお願い致します!!   みなさんは、お正月をどのように過ごされましたか?   初詣に行ったり、親戚の家に挨拶まわりへ行ったり、お餅を食べて   ゴロゴロしたり・・・   お正月ならではの楽しみがありますよね♪   中でも新年の楽しみといえば、やっぱり初売り♪♪   福袋の為に朝から並んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか!?   もちろん、私もその一人です・・・★   セール品はだいたい「○○%OFF」という形で表示されていますよね。   安くなるのはうれしいけれど頭の中で計算するのが大変で・・・   消費税込みの金額で表示されるようになったからいいものの、   以前のように税別だったらもっと混乱してたかもしれません・・・   ところで!   産業廃棄物にも税金があるってご存知でしたか!?   今回のテーマはそんな「産廃税」についてお話します。   一般のご家庭では直接関係なさそうな感じもしますが、   廃棄物に関わる税金のお話、どうぞご覧ください♪    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 =======================================================================  ☆ 今月のMENU ☆     T. 〜 産廃税って何!? 〜     U. 〜 産廃税の目的 〜     V. 〜 産廃税の効果 〜     W. 〜 産廃税の問題と解決策 〜     ◇◆   編集後記    ◆◇ =======================================================================     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  T. 〜 産廃税って何!? 〜    ☆     \___________________/   それではさっそく、産廃税について簡単に説明していきます。   産廃税(産業廃棄物税)とはその名のとおり、   産業廃棄物の種類に応じて課税される税金のことです。   2000年4月に地方の自主的な課税が認められたことをきっかけに、   2002年4月に三重県が全国で初めて導入しました。   各自治体によって課税方式が異なりますが、主に4つに大別されます。   □■ 1. 事業者申告納付方式 ■□    ・課税対象:中間処理施設・【最終処分場】へ搬入される産業廃棄物    ・納税者:産廃を中間処理施設・最終処分場に搬入する排出事業者     ・導入した自治体:三重県・滋賀県   □■ 2. 最終処分業者特別徴収方式 ■□    ・課税対象:【最終処分場】へ搬入される産業廃棄物    ・納税者:産廃を最終処分場に搬入する中間処理事業者または         排出事業者    ・導入した自治体:北海道・秋田県・山形県・青森県・岩手県・             宮城県・福島県・新潟県・愛知県・奈良県・             京都府・鳥取県・岡山県・島根県・広島県・             山口県・愛媛県・沖縄県   □■ 3. 最終処分業者課税方式 ■□    ・課税対象:【最終処分場】に埋め立てられる産業廃棄物    ・納税者:最終処分事業者および自家処分事業者    ・導入した自治体:北九州市    □■ 4. 焼却処理・最終処分業者特別徴収方式 ■□    ・課税対象:焼却処分場・【最終処分場】へ搬入される産業廃棄物    ・納税者:焼却施設や最終処分場へ産業廃棄物を搬入する排出事業者         または中間処理業者    ・導入した自治体:福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・             宮崎県・鹿児島県   こうして全国各県の課税方式を見てみると、圧倒的に【最終処分場】に   搬入される産廃に課税するケースが多いようですね。   さらに、最終処分業者よりも、最終処分場にごみを持っていく人、   排出事業者または中間処理業者が税を負担するかたちが多いようです。    ▼▼▼ポイント▼▼▼     産廃税は、最終処分場に搬入する廃棄物を出す人に多く課税されている!     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  U. 〜 産廃税の目的  〜     ☆     \___________________/   それでは、一体どのくらいの金額が課せられているのでしょうか?   具体的な金額を言うと、産廃税は最終処分に対して【1,000円/トン】を   課税するものがほとんどで、2003年度、税収が【10億円】近くに達する   例もあったのです!!   それにしても、こんなにたくさんのお金は何に使われているのでしょうか??   税と名のつくものは、もちろん財源の確保がその目的です。   産廃税の税収は以下のようなことに使われています☆   〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜    @廃棄物の減量化・リサイクルのための技術開発や施設設備への助成    A監視体制の強化などの不適正処理未防止対策    B優良な処理業者の育成・・・・・・・etc   〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜   産業廃棄物の発生を抑制したり、減量化やリサイクルの促進と   いった適正処理に関する施策の費用に当てられることが多いようですね。   さらに処理業者に対する「産廃税をしっかり払っているか?」という   周囲の視線を誘うことで、優良業者であるかどうかを測る一定の   評価基準となっているとも言えます。    ▼▼▼ポイント▼▼▼    産廃税は、廃棄物の適正処理を促す引き締め役である!!     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  V. 〜 産廃税の効果 〜     ☆     \__________________/   導入されてまだ間もない産廃税ですが、実際に効果はあるのでしょうか?   最も早く2002年に産廃税を導入した三重県の調査結果を見てみましょう。   産業廃棄物の排出量はほとんど変化はありませんでしたが、   再生利用量・減量化量はともに増加し、最終処分量は減少しました!!    ・再生利用量・・・・・・・約5%UP↑↑    ・減量化量・・・・・・・・約9%UP↑↑    ・最終処分量・・・・・・・約24%DOWN↓↓(2001年度比)   また、排出量に占める最終処分量の割合は、2000年度の約20%から   2002年度には約12%と急速に減少しています!   ただし、このような効果は、産廃税の導入だけがもたらした   訳ではありません。   他にも、最終処分場のひっ迫を背景とした、生産工程の改善等による   排出削減やセメント原料化等のリサイクルの取組が寄与しています。   ですが!!三重県実施したヒアリングの結果によると、   税導入がこのような取組の推進の一要因になっていることが見られることから、   最終処分量の減少には、やはり税導入の効果があるといえそうです。    ▼▼▼ポイント▼▼▼    産廃税の導入により、実際に最終処分量の減少に効果あり!!     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ☆  W. 〜 産廃税の問題と解決策  〜   ☆     \_____________________/    以上のことから、産廃税が廃棄物の減少やリサイクルに有効である   ことがわかりました。   しかし!!   往々にして税を課せば問題は解決できるというわけではないのです。   課税を免れる為に、産廃税を導入していない区域外への廃棄物の流出や、   最悪の場合、不法投棄の増大といった問題も心配されます。   また、最終処分場への搬入に対して課税を行うということは、   排出元に課税分の負担を求めにくいといった指摘や、最終処分場の確保が   求められる中間処理業者は財政的に厳しい状況に陥る危険性もあります。   ・・産廃税は、まだまだ問題点をかかえているのが現状なんですね・・。   下記ウェブサイト内で産廃税について紹介されています。   詳しく知りたいという方はご覧下さい。。↓↓↓   http://www12.atwiki.jp/kankyoanzen/   ○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●    現在は、何かと中間処理業者や排出事業者に対するリサイクル優遇措置が    すすめられています。    同様に、産廃税も「廃棄物を減らす」という目的で設けられたもので    ある以上、徐々によりよいかたちへと改善されていくことが望まれます。    廃棄物に関する決まりごとが確実に増え続けていく中で、産廃税には    これからも進展がありそうですね♪    私たちミダックも、これからの産廃税についての行政の動向に    注目していきます。    ○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○●○○● ========================================================================   ◇◆ 編集後記 ◆◇   今回は産廃税について簡単に触れてみましたが、いかがだったでしょうか?   先ほどいくつか危惧されている点について挙げましたが、   産廃税がこっちではかかる、こっちではかからないといった地域差を   無くしていかなければ廃棄物の区域外流出は止められないでしょう。   さらに中間処理業者に対しては、事業規模に応じて税負担の割合を   考慮するなどして、財政悪化を回避することも必要だと考えられます。 はじめにお話ししましたが、産廃税は各都道府県の地方自治体によって管理されています。   ぜひ皆さんの住む場所の自治体の「産廃税情報」をチェックしてみてくださいね。    ☆次回予告☆     一度は耳にしたことがある!?「○○ポスト」についてです。     どうぞお楽しみに♪ ―━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━        ┏━━━━━━━━━━━━━━○        ┃  プチ★みだコロジー   ┃       ☆━━━━━━━━━━━━━━┛ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―  □■ 第7号 □■                         【2008年1月31日発行分】   ≪コンポストのススメ≫   明けましておめでとうございます!   さて、年末年始は皆さんいかが過ごされましたか??   私は1年ぶりに実家に帰って、家でゴロゴロしておりました。   さむーい冬に、家族みんなでコタツでみかん・おせち・お雑煮   ついつい料理も作りすぎ、食べすぎになってしまいますよね。   でも、ちょっと待って!!   そのみかんの皮・残ったおせち・料理の野菜クズ・・・   そのままゴミ箱に捨ててはモッタイナイ!!   有効活用する方法がちゃーーんとあるのです☆   というわけで、   今回は生ゴミの活用に大活躍の「コンポスト」についての特集です。   どうぞ最後までお付き合いください!   ※本メールは送信専用のアドレスとなっております。    ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 ======================================================================   <CONTENTS>   1.コンポストとは?   2.コンポストが注目されるワケ   3.コンポストって土壌に良いの??   4.コンポストをひろげよう!! =======================================================================   ●○1.コンポストとは? ○●   「コンポスト」と聞いて、緑色の容器を思い浮かべる方もいるのでは   ?ちょっと定義を確認しましょう。      コンポスト:生ごみや下水道汚泥、家畜糞尿などの            有機性廃棄物からできた堆肥   ちなみに「堆肥」とは、   「微生物の力を借りて、有機物を分解して作る肥料」のこと。   有機性廃棄物から堆肥をつくる・・・   つまりこれは、古くからあった廃棄物処理方法の一つなのです!   では、特に生ごみ利用を中心としてコンポストについて考えてみます。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   ●○2.コンポストが注目されるワケ ○●     生ゴミは、一日一人当たり200〜250g程度家庭から出されており、   日本の人口が1億2千万人とすると、実に一日3万トンの生ゴミが出ている   計算になります!!   さらにこのほか、食堂や事業所からも出ると考えると   ものすごい量の生ごみが毎日出されていることがわかります。   そんな生ゴミは、現在、多くの場合焼却処分されているとのこと。   ・・・もしも生ごみとして出されるものが、リサイクルできたら・・・   ここで注目されるのが「コンポスト」なのです☆   !!ところで!!   リサイクルにとって最も要となるのは、出口としての使い道。   ゴミの低減化・資源のリサイクルに一役買っている「コンポスト」ですが   実際に土壌にとって有効なのでしょうか?? *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   ●○3.コンポストって土壌に良いの?? ○●   =========■■コンポストの土壌改善効果■■=======    ○ 水はけ・水もち・通気性の向上効果     堆肥の使用により、水はけ・水もち・通気性が向上し、植物の     根張りが良くなります。これは、化学肥料には無い効果です!    ○ 微量元素、ホルモン様物質による生長促進効果     堆肥の中には、窒素・リン酸・カリウムのような肥料成分の他に、     ホウ素などの微量要素も含まれています。     さらに、植物の生理活性化物質(植物ホルモン様物質など)     も存在が認められていて、作物生長促進効果が期待できます!     これもまた、化学肥料にはない堆肥独特の効果と言えます。    ○ 土中微生物の生態系バランス調整効果         土の中には、有用微生物だけでなく病原性微生物も存在して     います。何百種類もの微生物がバランスよく存在している     堆肥は、病原性微生物の働きを抑えてくれます。   どうやら、コンポストは土壌にとって良い効果を持っていそうですね!   しかしながら、コンポストの普及を妨げる問題もいくつかあるのです。   =========■■コンポストの問題点■■==========    ○ 堆肥の質の問題      家庭から出るような生ゴミを利用した場合、堆肥中に高濃度の      塩類が含まれる可能性があります。塩類の他、スパイスや油      などを多量に入れると堆肥の質が安定しない可能性があります。    ○ 需要と供給の問題      生ごみは一年中出されます。しかし、農業用として堆肥を使う      場合は施用の季節が決まっている為、通年の需要が見込みにく      いとされます。    ○ コストの問題      ある程度の規模のコンポスト製造プラントでの堆肥製造となると、 設備投資が必要となります。さらに、悪臭対策の為に多くの設備      が必要であったり、供給地の堆肥需要が低い、となるとコスト面で      問題がでてきます。 また、家庭でのコンポスト製造においても、容器代や 必要に応じてもみ殻や醗酵菌を入れるなどのコストがかかります。    ○ 臭いの問題      分解がうまくいかずに、腐敗が進むと悪臭が出る可能性が      あります。また、害虫が発生することもあります。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   ●○4.コンポストをひろげよう!! ○●   さて、課題もあるようですが、ゴミの減量化につながり、   上手にできれば土壌にも良い「コンポスト」。   ごみの処理に悩む事業者や、自治体等でも取り入れられているようです。   ●自治体の分別回収による堆肥化●   生ごみを分別回収後、堆肥化。できた堆肥は販売や無料配布等されます。   ●自治体によるコンポスト化容器や生ごみ処理機の購入補助●   コンポスト化容器や生ごみ処理機の購入代を半額まで補助する、という   自治体が多くあります。また、無償貸し出しという例もあります。   ●事業者による堆肥化活動●   事業所や工場などの社員食堂から出される生ごみを堆肥化し、   提携農家によって再び食堂に還元される、というような取り組みが   行われています。   この他、学校やマンションといったコミュニティの単位でコンポストを   導入している例もあります。 これなら、一人暮らしだからといって、堆肥の使い道に困ることも   ありませんね!   また、個人で生ごみの堆肥化をする方法にも   <みみずコンポスト/ダンボールコンポスト/EM菌/電気式..etc>   など、いろんなものがあります。   ☆詳しくはこちら↓↓☆ http://allabout.co.jp/interest/gardening/closeup/CU20051120A/index.htm)   以上のように手軽にエコロジーに取り組めるようになっています。   今年から皆さんも、「コンポスト」始めてみてはいかがでしょうか☆ *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   □■編集後記■□   さて、新年第一弾のプチ☆みだコロジー、いかがでしたでしょうか?   今回はコンポストということで生ゴミに注目してみました。   水分を多く含む生ごみは、焼却に不向きとのこと。   コンポストはちょっと・・・という場合でも、できるだけ水切りをして   焼却炉や運搬車両への負担を軽くすることでちょっとしたエコに貢献でき   そうです。   何よりも、ゴミを出さない生活への心がけが一番大切ですよね。   私は今年から、自分の出すごみを計量していこう思います。   そして今年も食べ残しをしないことを心がけていきたいと思います!   それでは2008年も、プチ☆みだコロジーを宜しくお願いします★☆   ★☆ ミダックグループウェブサイトを更新しました!! ☆★   弊社ウェブサイト内で、スタッフプロフィールを公開致しております。   興味がおありの方は、下記リンクよりご覧下さい↓↓↓   ☆営業部☆   http://www.midac.co.jp/jp/profile/index.html   ☆開発事業部☆ http://www.midac.co.jp/jp/profile/index2.html =========================================================================   ◆ミダックグループは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄える   かけがえのない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環   境創造集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理   を追及してまいります。   株式会社ミダック   静岡県浜松市東区有玉南町2163番地   TEL:053-471-9361  FAX:053-471-9373   http://www.midac.co.jp/ .:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:.     ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。     ◆ご意見、ご質問もお待ちしております! ⇒ melmag@midac.jp     メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。 .:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:.