MIDAC
GROUP

IR情報
株主・投資家の皆様へ

優位性を発揮しながら事業エリアを拡大し
「業界屈指の総合廃棄物処理企業」に進化することで
快適な暮らしの実現に貢献してまいります。

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。ミダックグループは、「収集運搬」「中間処理」「最終処分」の廃棄物一貫処理体制のもと、廃棄物の適正処理に努めております。
2024年度は、管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」を中心とした既存施設の成長に加え、連結子会社化した株式会社フレンドサニタリー及び遠州砕石株式会社の個別業績が通期で反映されたこともあり、売上高と各利益は過去最高を更新いたしました。
また、当社グループは持続可能な社会の実現に向け、最終処分場の潜在能力を最大限活用すべく、様々な技術の開発に取り組んでおります。処理施設を多数保有していることや、許可を多数保有していることなど、当社グループの優位性を発揮することで「業界屈指の総合廃棄物処理企業」への進化を推し進め、引き続き人々の暮らしに欠かせないエッセンシャルワーカーとしての使命を果たしていくことで、快適な暮らしの実現に貢献してまいります。

2024年度(2025年3月期)の業績と取り組みをお聞かせください。
引き続き既存事業の収益力強化として、管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」を中心とした廃棄物受託量の拡大に努め、廃棄物受託量は大幅に増加しました。また、株式会社フレンドサニタリー及び遠州砕石株式会社の業績が通期にわたって寄与いたしました。その結果、売上高と各利益は過去最高を更新いたしました。配当金につきましては、堅調な業績推移及び財政状態を総合的に勘案し、当初10円の配当予想を14円とする上方修正をさせていただきました。
2024年度の主な取り組みとしては、管理型最終処分場「遠州クリーンセンター」の増量工事が2025年4月に完了して浜松市より埋立容量増量の許可が下り、増量分の廃棄物埋立が可能となりました。安定型最終処分場「浜名湖クリーンセンター」は、現在増量工事を進めており、増量後の埋立容量は増量前の約2倍となる予定です。成長エンジンである「奥山の杜クリーンセンター」も廃棄物受託量の増加を目指し、販路拡大に向けた営業活動を推進いたしました。また、2026年4月以降には既存施設の約5倍の処理能力を持つ新規水処理施設が稼働する予定です。当社の強みである収集運搬から最終処分までの廃棄物一貫処理体制という基盤を強化してまいります。
資源循環事業では、中部リサイクル株式会社と「資源循環事業に関する共同事業化の検討に関する基本合意書」を締結いたしました。焼却施設から発生する焼却灰を還元溶融し、建築資材や溶融メタルとしてリサイクルするなど、資源循環型社会の実現に取り組む同社との提携で両者の強みを最大限に活用し、資源循環技術の開発や適正な処理を通じて、持続可能な循環型社会を構築していくことを目指します。
長期ビジョンと中期経営計画についてお聞かせください。
当社グループ10年ビジョン「Challenge 80th」では、中長期の成長戦略として自社開発とM&Aによる成長を掲げておりますが、戦略的M&Aの一環として、千葉県内で管理型最終処分場を運営する大平興産株式会社を子会社化し、関東エリアにおける事業エリアの拡大を実現しました。当社グループは、今後も積極的なM&Aの推進を図り、事業エリアの拡大を目指します。
第1次中期経営計画では、2027年3月期におけるオーガニックグロースとして売上高100億円、経常利益50億円を目標に掲げております。3年目となる2025年3月期はオーガニックグロースの売上高が94億円と想定以上に推移しました。引き続き成長エンジンである奥山の杜クリーンセンターの廃棄物受託量の増加を目指し、販路拡大に向けた営業活動を推進してまいります。
持続可能な社会の実現に向けてどのように取り組んでいますか?
2024年8月に、八王子市と「地震等大規模災害時における災害廃棄物の処理等に関する協定」を締結いたしました。八王子市は近年、毎年のように自然災害による甚大な被害が発生し、様々な対応が求められています。災害からの復旧には、災害廃棄物の迅速な処理が欠かせません。当社は社会インフラを担う環境創造集団として、大規模災害時等における早期復旧を迅速に行うため、廃棄物の処理等で協力してまいります。
当社グループは、サーキュラーエコノミーの観点からリサイクル事業に取り組んでおります。2024年5月に株式会社ミダックこなんが「太陽光パネル アルミフレーム・J-Box分離装置」を導入し、太陽光パネルのリサイクルに着手しました。同月には太陽光パネルに関する知見が深いテラレムグループ株式会社と、使用済み太陽光パネルの適切なリユース・リサイクルにおける事業スキームの構築を含む資源循環の共同事業化に関する基本合意書を締結いたしました。太陽光パネルは2030年以降に大量廃棄が見込まれており、両社の強みを最大限に活用した資源循環技術の開発や適正な処理を通じて持続可能な循環型社会構築を目指します。
ステークホルダーの皆様へメッセージをお願いします。
当社グループは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけがえのない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創造集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を追求してまいります。世界的に先行きが不透明な環境においても事業を持続させ企業価値を向上させるべく、グループの優位性を発揮して成長戦略を実行し続けてまいりますので、なお一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社ミダックホールディングス
代表取締役社長
 加藤 恵子